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内観法-心理士(師)が見調べ、自らを振り返る [心理]

 内観法は、吉本伊信が発見し開発した日本古来から伝承された技法である。心理士(師)は、心理面接でクライエントと向き合う時、これまでの経験を通じて、臨床心理学、心理学、行動科学を学習し、統合した技法を用いている。そして、それぞれの心理士は、特性と持ち味を生かした技法をクライエントの病態水準に合わせて、技法展開する心理士(師)がカウンセリング、心理療法で、内観法を用いる時、「お世話になったこと」、「迷惑をかけたこと」、「して返したこと」をプロセスに応じて発問するが、それに加え、技法やアセスメント法に関して、心理士(師)が「何を生み出したか?」という問いを自ら行うことにするとよいと感じている。即ち、大学・大学院の指導教官、心理臨床の現場で示唆をくれた医師や同僚、時に一回のカウンセリングを信じ、またカウンセラーに通い続けて下さったクライエントと保護者、患者に思いを馳せながら、研修の中で学んだ諸技法を踏まえ、心理臨床家として統合して展開していくことになる。心理士(師)は、心理面接の中で、クライエントと向き合う時に特性に寄り添い、主訴解決、緩和に向けてどのようなプロセスを踏めばよいか、解決・緩和プロセスをイメージして、当該セッションで技法展開する。その時、適用する技法が、修得した諸技法に加えて、目の前のクライエントの心の成長と治癒の促進に必要な技法を生み出す必要がある。その意味では、過去の臨床経験の中で修得した技法の単なる焼き直しではなく、今この瞬間にクライエントの気づきや自己決定、主訴の解決・緩和に導くための認知の変容の促進に少しでも近づくため、カウンセラーとしていかなる技法のアイディアを「生み出し、ケースに即応できるよう微調整」したかという観点が必要になる。その「生み出す」瞬間が、心理士(師)の一瞬の閃きによるものでもある。それゆえ、心理士(師)は、カウンセラーとしてのこころの閃きが生まれるよう、過去の学びをもたらした先人の教えと臨床経験を守りにしながら、自ら成長することができるよう自分の心身をつかさどる脳の閃きを生み出せるよう常日頃、心身の準備をしていく必要がある。そのためにもクライエントに応じて自我状態を制御することが必要である。心理士(師)は、カウンセラーとして今この瞬間、目の前のクライエントに向き合えるよう、呼吸法、イメージ法で弛緩集中させ、感覚を研ぎ済まし、意念の集中に自らを導けるように心身の調整を行う必要がある。その時の弛緩集中に導いたかどうか見極める指標が前頭極(FP1-FP2)脳波でもあると捉えている。内観法の視点からすると、心理士(師)は、見調べにおける従来の発問に加え、カウンセラーとして①何を学び修得したか?②今この瞬間、クライエントの成長に導くため、何を生み出したかを問う機会を作ると良いと思う。心理士(師)が旅先であれば、波打ち際に打たれる岩を眺め、緑の山並みを眺めながら、今までの自分を振り返り、認知行動を統合していく必要がある。


 内観法の効果:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)


内観法近似効果:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)


内観法の臨床的適応:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)


無気力の扉をあける[追記]:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)


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