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ケース会議の心得 [心理]

ケース会議で問題解決が滞る場合、とある共通点に気づくことがある。

 指導者が陥る傾向として「教える」立場にあると、知識を教示する視点から抜け出ることができない中で、解決しようとしている傾向に気づくことがある。クライエントの気持に寄り添えず、結局は、自分の思い通りにしようとする姿勢を貫こうとすることで、問題解決から遠ざかることは往々にしてある。学ぼうとする姿勢が欠落しているために生じる。クライエントは、その学ぶ姿勢の欠けた指導者の傲慢さに抵抗する。指導者が一定分野を指導する場合、クライエントの未来に至る道筋に焦点を当て、潜在的希望を組み入れる形で指導内容を編成しなおす必要もある。その気づきに従う姿勢にないといつまでたっても解決せず袋小路で迷い入ることになる。自らの固着した認知枠を振り返らず、同席した心理支援者、専ら心理士(師)の責任に帰する態度を貫くならば、ひいてはクライエントのためにならない指導者の悪しき拘りであることに気づく必要がある。

 またクライエントの中には、前担当心理士(師)の評価を聴くことがある。良い評価であれば幸いであるが、必ずしもそうではない時もあると思われる。特に面白くなかったとの発言を聴くことがあった場合、そもそもカウンセリングの中で自分自身と向き合う段階になっていなかったことが推察される。面白さを求めてカウンセリングを受けていたのでは、全くお門違いである。自分の問題は自分で向き合うと言っていながら、結局は難しい問題ととらえると通うべき場所にたどり着くための姿勢が身についていない状況が度々繰り返されていることが分かる。勿論、日々をどのように生きていくかは当該クライエントの自由であるが、結局は、自分自身と向き合うという一番基本的な課題を回避してしまっているのである。前担当者(心理士(師)の世話になっておきながら感謝の気持ちも抱けず、良くない評価を続けた、ただ一回の心理面接で自己完結し、本当の課題と向き合わないクライエントは、人生のどこかで、形を変えて自らの問題と向き合わなければならなくなる。人間に対する見方、前提となる認知の枠組みががどこか歪んでいることが推察されるが、どうぞご自由にとお声をおかけしたい。



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