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TFT-訓練と効果 [心理]

折衷主義の立場に立つCounselorは、臨床経験の中でクライエントのニーズにより沿う中で、当該場面における効果を確信した臨床技法を用いて対処することがある。

TFT: Webster's Timeline History, 1940 - 2007

TFT: Webster's Timeline History, 1940 - 2007

  • 作者: International, Icon Group
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: ペーパーバック
TFT(思考場)療法入門―タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く

TFT(思考場)療法入門―タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く

  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2001/12/15
  • メディア: 単行本
傾聴技法を展開する中で、クライエントの不安や恐怖に今一つアクセスしきれていないと感じることがある。それは、眼の前のクライエントのカウンセリング後の行動に映し出される。次回の面接時に来談するか否か、もし後者であれば、カウンセリングや心理療法の効果を実感しておらず、カウンセリングや心理療法の効果への期待が満たされないと直感したと推察される。当該相談室での時間よりも他の時間に費やした方が良いと選択する。

 しかしCounselorは、Counselingや心理療法のプロセスの中で、仮に顕著な効果をもたらすことが難しかったとしても、傾聴プロセスの中で、当該クライエントの期待を叶える効果をもたらすよう尽力する中で、自己成長を見せることが往々にしてある。1回や2回の主訴を傾聴した所で、クライエントの主訴を解決ないし症状の緩和に導くためには、複数の臨床心理技法を組み合わせる必要がある。


 クライエントの目の前の課題を乗り越える必要がある時には、クライエントの自我状態の強度を測定した後に、先ず、行動療法的な観点から、直面化させ、実行できるか言語化することがある。しかし直後、クライエントの表情が曇ったり、大粒の涙を流す等、抵抗感が強いと解される時には、直ちに治療方針を切り替える必要がある。もっとも、認知のレベルに戻す時は、時に解離を増幅させ、眼の前の問題を回避する行動パターンに陥る可能性がある。

 特に最初の担当カウンセラーが、当該クライエントの目の前の課題解決を避ける選択をするよう導いた場合、その方向性を逆転させることが難しい現実がある。例えば、別院に入院する選択肢を選ばせた場合、その時点で回避性行動パターンを形成する方向に自己決定してしまうため、いざ目の前の課題に直面しようとしても、不安や恐怖を抱き続け、クライエント自ら苦手と感じたことに対して、常に避け続けることになる。一定の締切が迫る中で勇気を出して問題に向き合うことができなくなる。ひいては、初回に対応した心理士の判断の甘さが顕在化してしまうケースである。それにも関わらず、まるで他人事のように振る舞う心理士もこの世の中に存在することを体験することがある。クライエントの状態を生み出す決定的な判断をしたのは、一体誰なのだろうか。過去の担当心理士は、自らを省みる必要がある。


 クライエントが医療機関に受診しているケースでは、主治医による投薬治療を受けることで不安や恐怖が緩和される場合がある。しかし時に一時的であり、薬物に過度に依存し続けるとクライエント自らの自己決定で課題と直面することが難しくなるケースもある。その場合、不安や恐怖を緩和させる方法を組み合わせながら認知行動の変容に導く必要がある。その時にクライエントが認知行動の変容のプロセスで抱く不安や恐怖を軽減する技法がある。臨床実践により解明されたアルゴリズムに基づいて一定の動作を繰り返すよう導くと、短時間(時に瞬時)にクライエントの抱く不安や恐怖を軽減することが可能となる。クライエントの思考が現実化した際、生まれる思考の場に伴う不安や恐怖反応は脳の部位から生み出される。一定のアルゴリズムで身体の部位を刺激するようクライエントに教示し、自己決定で行うことで、脳の部位から生じる不安や恐怖を鎮静化することができるという原理である。訓練法は、カウンセラーが一定のアルゴリズムをマスターし日々自らの身体を通じて実践することで技法の効果を体感できる。カウンセラーが自分の身体に自ら行う施術により、大脳の不安・恐怖反応が緩和する神経反射がもたらされる。その感覚を体感しながら、クライエントにその技法の展開法を教示していく。

 技法の開発者によれば、施術の効果は、概ね7割と言われている。専門的なアルゴリズムをマスターしたカウンセラーによる技法を実践すると、9割以上にも及ぶと言われている。但し、その効果には検証が必要である、当該心理技法には、薬物と違って、副作用がないと言われている。

 最近、そのような諸技法の開発にも時間を注いでいる今日この頃である。


TFT思考場療法臨床ケースブック―心理療法への統合的応用

TFT思考場療法臨床ケースブック―心理療法への統合的応用

  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2011/07/01
  • メディア: 単行本
タッピング入門―シンプルになったTFT&EFT

タッピング入門―シンプルになったTFT&EFT

  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/04/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
最新心理療法―EMDR・催眠・イメージ法・TFTの臨床例

最新心理療法―EMDR・催眠・イメージ法・TFTの臨床例

  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2023/09/30
  • メディア: 単行本

 

 

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