瞑想時の脳波ーマインドフルネス瞑想 [心理]
瞑想時の脳波を測定した。
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前頭部の脳波は、今この瞬間を体感すると、不安や緊張を示すベータ波優位の値を示した。しかししばらくその状態を体感していると、心理環境への安心感が緊張の弛緩をもたらし、筋電計の数値が低減していった。それと同時に、ベータ波優位からシータ波に、そしてアルファ波の成分が現れ始めた。脳波変化を示すアプリケーションでは、脳波成分が色彩分けされていて、ベータ波(赤色)からシータ波(青色)へ、そしてアルファ波(黄緑)が顕著に表れ始めた。測定者であるクライエントが、今この瞬間の感覚を感じる中で、腹式呼吸に切り替えるとイメージを想起しやすくなり、気づきやひらめきが生じてくることが伺える。ミッドアルファ(黄緑色)の成分は、閃きの脳波と言われるが、クライエントの気持ちや感情と共鳴することを示すのは、スローアルファ(水色)の成分という研究結果に基づく所見がある。周波数の高い脳波成分の帯域から徐々に周波数を落としていく心身の技術が必要となる。
マインドフルネス瞑想は、脳波帯域が変化する様子を脳波計が映し出すことができると解される。
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