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alpha波の同期音 [心理]

脳波を測定するバイオフィードバックについて、その後、CLの同意を得て開始された。

 自律訓練法 施行時の脳波測定:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp) 

本来、脳波は、瞬間値を測定するが、この装置は、継時変化も測定できる。かつての研究では、30分~1時間に区切り、alpha波の継時変化も測定する中で、構造化された共感の効果を測定していたが、今回は、概ね5分間で区切り、その間の継時変化と瞬間値を求めた。本装置の特徴は、alpha波を計測した時、同期音が鳴る。同期音を頼りにalpha波の出現を認識できる。開眼で測定もできるが、同期音を頼りに閉眼での瞑想状態の測定も可能である[催眠療法を行うCLにも、変性意識状態にあることを確認できる]。当初、EMGの値も強く出るが、次第に前頭部の緊張を弛緩させていくと、EMGの値が下がってくる。それが困難な時には、呼吸法とイメージ法を加えると、alpha波の同期音が聴こえてくる。その出現頻度の増加を頼りに呼吸法やイメージ法の内容を微妙に変えていくと、どのような呼吸やイメージをした時にalpha波が出やすくなるかが分かる。それを省みながらその人なりの効果的な呼吸法やイメージ法を生み出していくというわけである。

測定では、特に、繰り返しを中心とした来談者中心技法に、構造化した発問を加え、15分間測定した。その結果、当初、①EMGの値が高く出ていたが、その値が緩和されてきた。次第に、その値が低下する中で、②期待の明確化という発問法を行った時、③クライエントのこうありたいという期待が表現の中で現れた時に、同期音が鳴った。④ポジティブなイメージを想起している時ばかりではなく、⑤ネガティブイメージを描いている時も、同期音が鳴る時が観察された。⑤について「言えなかったことを言葉に表したことで、『言えた』」と振返っていた。

⑥ポジティブなイメージばかりではなく、ネガティブイメージを想起した時も同期音を感知しalpha波が生まれた。尚、カウンセリング過程でCLの期待の明確化をした時には、概ね9095%以上の確率で、alpha波が検出されると解される[検定]。

⑦期待が明確化された時ばかりではなく、言えなかったことが言えた=隠れた期待が明確化された時も、同期音が鳴り、alpha波が検出された。『生きることを諦めなくて良かったと思った(CL)涙』。その時、同期音が鳴り、alpha波が検出された。

同期音が本フィードバック装置において、alpha波の検出を容易にしてくれる心強い指標であることを省みた。

 

自律訓練法 施行時の脳波測定:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)

 


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