脳波測定とバイオフィードバック [心理]
心理状態を反映する指標として、バイオフィードバック装置があるが、かねてから、弛緩集中レベルを示す指標として、前頭極の脳波を測定している。
カウンセリング前後の脳波を測定することでカウンセリングによるリラクゼーションと弛緩集中効果を分析し考察してきた。しかし日常生活の中で、脳波測定を行うことで、脳波の波形、今この瞬間の身体の状態と照らして、いかなる波形が優位を占めるのかが実感することができる。この度、注目したのは、呼吸法である。呼吸法については、心理面接のプロセスの中で、リラグゼーションを取り戻し、クールダウンするための方法として教示することがあるが、何故その呼吸法が適切であるのかということについては、脳波の波形と成分の比率を継続して観察することが望ましい。面接の際、自分の脳波の波形と照合し体験を踏まえながら、呼吸法をガイダンスすることができるからである。
瞑目して、自分の心を振り返っていると、呼吸のタイミング、深さ、呼気と吸気の身体の中での移動感覚、何をイメージしていたかなど、明瞭に映し出されてきた。午前中と午後、早朝と深夜など、睡眠覚醒レベルにより、傾向は異なるが、固体の変動傾向は、概ね把握することができる。この体験記憶は、カウンセリング場面はもとより、行動観察場面でも役立つと実感している。
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