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日本陸上選手権 男子100メートル決勝 [学び]

大阪ヤンマースタジアム長居で開催された日本陸上選手権男子100メートル決勝、得意のスタートで加速した多田修平選手が10秒15トップでゴール、参加標準記録を突破している山縣選手とともに東京五輪出場を決定させた。IMG01405.jpgIMG01406.jpg

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多田選手のロケットスタートは、大学在学中から秀でたものがあった。しかしレース後半2段、3段と再加速には続かず、山縣、桐生、サニブラウン、小池選手らに届かない何かを感じていた。もっとも多田選手が第一走者に加わったリレーは、堅実で、世界選手権でも銅メダルを獲得する力を兼ね備えていた。今回の大会では、参加標準記録を突破した選手が、日本記録を持つ山縣選手(9秒95)の他、サニブラウン(9秒97)、桐生(9秒98)、小池(9秒98)と曹操たるメンバーが決勝に勝ち上がった。

 今回決勝では、東農大二校の柳田選手や、東海大のブルーノ選手をはじめ、パリ五輪を見据えた新選手が表れ、リオデジャネイロ五輪でリレーで銀メダルを獲得した時のアンカー、ケンブリッジ飛鳥選手が決勝進出を逃す番狂わせとなったが、どのような展開を魅せるのかが注目となる試合となった。

 スタート直後、加速力を増した多田選手が50メートル通過後も、さらに加速力を増し、後から追いかけてくる山縣選手、小池選手をはじめ桐生、サニブラウン選手らにも追撃からの追い抜きを許さず、加速力を保ったまま一着でゴールした。

 多田選手の自己ベストは、10秒01であったが、9秒台の自己ベストを持つ4人の選手に勝てたことに理由があった。北京五輪男子100メートルリレーでアンカーをつとめ、銀メダルを獲得した朝原宣治氏によると、「スピード持続の主要因は、骨盤と股関節の連動にあるとのことであった。多田選手の走り方は、足が後方に流れる前にうまく切り返すとき、足の回転だけで切り返すのではなく、骨盤や股関節を適切に連動させて切り返している所が見られた」とのことだった。これまでのレースで後半で失速した理由は、「足の回転は出るけれども、骨盤や股関節などがうまく連動していなかった」のだと言う。  陸上100m多田修平が優勝 五輪へ - Yahoo!ニュース


 尚、今回のレースで山縣選手は走行中に靴の紐が解けるアクシデントに見舞われていた。



   桐生選手は、足の痛みが酷く、レース前にどう足を踏み込んでも痛みが残るとインタビューに答えていた。その足の状態がスタート時の踏み込みに現れた。多田選手や山縣選手をはじめ相手選手にスタート時点で顕著な差ができてしまった。桐生選手は、前回の試合でフライングを侵し一発退場となったことがその後に影響が出たと思われる。同様にサニブラウン選手も、直近の米国の選手権で足の違和感を訴えて途中から棄権していたが、数少ないトップ選手との争いの機会の中で走る経験が今シーズン保てず、事実上回避してしまった。サニブラウン選手は9秒97の日本記録を出した時点で五輪出場は確実と直感したのではないか。走れば常に10秒は切れると思ってはいなかったかと推察する。桐生選手も日本で初めて9秒98を出した時の記憶と昨年の日本選手権で優勝した安心感の記憶がいつの間にか心の隙間に入り込んでしまったのではないかと推察する。

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