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呼吸法による癒し [心理]

呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想

呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想

  • 作者: ラリー ローゼンバーグ
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本

 不安や抑うつ症状が慢性化すると、身体姿勢や身体感覚、呼吸などが当該クライエント固有の一方向になる傾向があることに気づかされる。心理面接では、主にクライエントの心理面に焦点化され諸技法が展開されるが、心身一如の見方から、カウンセリング場面で、クライエントの呼吸を省みるように導くこともある。

脳波測定が臨床心理研究にもたらしたもの:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp) 

自律訓練法 施行時の脳波測定:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp) 

親指と人差し指で、円形を作り、上丹田(眉間)と下丹田(臍下の部分)を息を吸いながら上に、息を吐きながら下に、ゆっくりと上下する。すると、臍の上で指の輪がぴたりと止まるという訴えがみられることが多くある。今一歩、話しを御伺いすると、長年の間、浅い胸式呼吸に留まっている。腹式呼吸は、交感神経優位に至る傾向を副交感神経へのスイッチに切りかえ、自律神経を調整する働きを持つ。長年の生活の中で、その方独特の呼吸イメージが出来あがっていて、深い呼吸ができるはずなのに、一定の所で、留まってしまっている。呼吸が浅くなると、イメージ連想がしにくく右脳が働きにくくなる。脳波でいえば、β波からα波~θ波へのスイッチの切替えがされる。但し、臨床例では、パニック発作に陥るクライエントも同様の傾向がある方が多いと省みる。呼吸を深めると、過去のパニック発作の際の恐怖がよみがえるため、呼吸を深めることが難しい場合がある。そこで、当初は無理をせず、徐々に恐怖の緩和に導く必要がある。加えて、パニック障害は、気質の問題と連動していることが多くあるために、気質や行動傾向の気づきを伴う心理的アプローチに導く必要がある。もっとも、身体による気づきを促進するためには、呼吸法が重要な要素をしめると考える。Dr.シュルツの自律訓練法においても、イメージと呼吸との連動が不可欠であるし、医療気功においても、「意念の集中」「導引」に加え、「呼吸」が主な要素とされている。まさに西洋と東洋とが融合したアプローチがクライエントの根源的な癒しに近づくと改めて省みる。呼吸法による癒しは現実にある。

脳波測定が臨床心理研究にもたらしたもの:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp) 

 自律訓練法 施行時の脳波測定:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)


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