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進路相談と心理支援 [心理]

学童期・思春期、青年期の進路相談の基本は、先ず本人の希望を尊重することである。

東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術

東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術

  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2021/05/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ドラゴン桜 全21巻完結セット (モーニングKC)

ドラゴン桜 全21巻完結セット (モーニングKC)

  • 作者: 三田紀房
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/06/16
  • メディア: コミック
不登校・中退生のための進路相談室2021 (

不登校・中退生のための進路相談室2021 ("やりたいこと"から学校を選ぶ!)

  • 作者: 学びリンク編集部
  • 出版社/メーカー: 学びリンク
  • 発売日: 2020/08/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
生徒指導・教育相談・進路指導

生徒指導・教育相談・進路指導

  • 出版社/メーカー: 田研出版
  • 発売日: 2021/06/16
  • メディア: 単行本
仕事柄、進路相談の場面に立ち会うことがある。その中で、進路の選択について、本人の希望に寄りそうことが必要である。勿論、現在の学力を踏まえた時、実現困難な道や費用が掛かりすぎるなどの事情がある場合、本人の真意との関係で、内容を振り返り精査する必要がある。加えて、進路選択について保護者の了解が必要であると解されるが、専ら保護者の意向を聞くばかりで、本人の気持ちに寄り添えない場合、保護者の選んだ進路を選択することとなるが、それは本末転倒である。保護者支援と称し、介入した者が逆転移を起こし制御できなくなっている場合が往々にしてある。心理士(師)はその背景の動きに気づき、本人の意向と真意が保護者や周囲に明確に伝えられるよう支援する必要がある。専ら家族や周囲の意向に重きを置く中で、本人の意向を度外視した進路選択は、たとえ自立を名目としたとしても、本来あり得ない。そのあり得ない方向を選択していないか指導者は常に振り返る必要がある。

 尚、カウンセリングや心理療法の過程でクライエントの自立に繋がらない場合、その理由は、面接構造が確立しておらず、構造化された共感が成立していない。指導者の中には、単なる甘えの助長する手段と誤解するケースもみられるが、そもそも、自律を生み出す共感を生み出すというカウンセリング効果に関する理解に乏しいことに加え、構造化のための支援を行う支援姿勢が欠落しているからである。クライエントの意思に反する方向で進路指導を行えば、本人は顔を背けるのは当然の理である。クライエント以外の意向を通すために、一時的にカウンセリングを利用するというのは、本来の目的を逸脱した依頼であり言語同断の行為に他ならない。



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