波形の特徴を追う [心理]
alpha波パワースペクトルを追うと顕著に分かることがある。
・脳波測定が臨床心理研究にもたらしたもの:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)
脳波の流れは、クライエントの思考を映し出す。特に、CLが、安定している時は、各帯域からみられる波形からカウンセリングの進行とともにθ波に移行するが、その中で、α波パワースペクトルが散見されるのを観察すると、CLのとある心の信号を映し出していることが推察される。そのα波パワースペクトルの特徴について、原波形を分解して、比較すると、さらに、理解されることがある。心の健康度に応じて、現波形分解した時のα波の特徴は異なるし、特に境界例と診断されたCLの波形はその方なりの特徴を持っている。自我状態、自我意識に関する謎を解き明かす鍵がある。心の健康度は裏を返せば、病態水準であるが、CLの心の健康度により、α波パワースペクトルの出現の仕方は、異なる。この関係を解き明かすことで、CLへのカウンセリング技法の展開は異なってくる。この点、クライエントの病態水準と心の状態に応じて、言語と非言語の不一致を瞬時に見抜くCoは、自分の技法の展開をCLの自我状態に応じて、微妙に変化させるが、波形分析を通じて、カウンセリングを振り返る営みは、十分に意味があると省みる。CLが臨床のトンネルを抜け、心の健康度を回復した時、教育、産業、スポーツの各分野において、CLの要求の実現に向けたより良いパフォーマンスをサポートする営みと結びついてくるからだと思う。
脳波測定が臨床心理研究にもたらしたもの:岡ちゃんの心のつぶやきノート:SSブログ (ss-blog.jp)
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