進路相談と臨床心理面接 [心理]
神経症的不安を抱えながら進路面接を行うCLがいる場合、進路決定の時期との関係で、不安の取り扱い方は異なると思う。
生徒の未来を育てるガイダンス―教育相談と進路指導の実践による質問紙の開発
- 作者: 大串 清
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
このようなCLは、進路面接の中でも、かねてから抱いている不安を訴えることがしばしある。しかし、例えば、この数週間の間に、進路決定のために大切なイベントを控えている場合には、以前から抱えている不安の根元には、深入りはしない方が適切である。どうしても気になり、課題に集中できない場合には、一時的にその問題を取り上げざるを得ないが、その不安の根元に気づくよう導きながらも、面接時間の終りには、進路のための動機づけにつなげる必要がある。何故なら、もしかしたら一生が決まるかもしれない岐路の時には、その進路のために実力を発揮した後に、悩んでも遅くはないからである。その点、進路面接の中で、臨床心理面接に一時的に移行する際は、CLの選択の中で、そもそもの本筋を見極めながら進める必要がある.
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