オンライン 臨床心理士研修と共同体感覚 [心理]
心理士のオンライン研修受講申請を締切間際に行った。四ヶ月後、資格認定協会から紆余曲折を経て、研修証明通知が届いた。
認知障害を発症している隣人高齢者から、クライエントのプライバシー保護に関して具体策を立てていた時、資格認定協会からの通知の存在に気付いた。今振り返ると、週の半ばに到着して封を開けないままでいた。訪問先の重要案件にも帰宅後、管理職に連絡し対応していたため、正直封を開ける暇はなかった。
しかし長年の直感なのか、重要案件について申請の締切には、何とか間に合っている自分がいる。動画視聴での研修は、日々多忙な心理士にとって、時間を調整しながら対応できるため本当に有難い。クライエント来訪の待機時間も周囲の了解のもと、活用することができる。直接そのオンライン研修の内容が心理臨床実践で役に立つことができるためその存在を有難く感じている。
学生相談や精神科診療所の心理士をしていた頃は、まだコロナ禍とか感染予防とかの言葉は聞かれず、定期研修や特別研修に訪れると必ず、職場の同僚や大学の指導教授に挨拶をする機会が数多くあった。時が経過し、心理士の更新も3回を超えてしまうと、流石に面識のないお若い方と会釈を交わす程度になった。しかし時に重要なテーマについて、各地域から集まった心理士の方が、一同に会する機会は、程よい緊張感を保ちながら、職業連帯のような共同感覚が生まれてくる中で、遣り甲斐も感じてくることもあった。
しかしここ3年、コロナ禍の中で自宅の隣接した研修室のPCの前で、参加者の方と時を同じくすることが共同体意識を体感しながら、大切なテーマについての研修を受けることがとても意義深い体験であると感じている。
オンライン研修では、Wi-Fi環境を整えることが重要だが、同時にルーターから有線で直結する法が、安定するように感じている。動画視聴の場合、必ずしも双方向性が少ないと言えど、共同体感覚を胸に、貴重な研修に向き合いたいと考えている。このような企画を導き出した方々に陰ながら感謝申し上げます。
オンライン研修やオンライン心理面接であれば、認知症を発症した近隣の高齢者のプライバシーへの介入もシャットアウトできることを改めて感じた。
コメント 0