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WISCの解釈者による解釈の相違点を省みる [心理]

子供のの発達理解の方法として心理検査があるが、関わる方により、検査の読み方が異なり、見立が顕著に異なることは、特に気をつける必要がある。
我が家の息子は発達障害WISCⅣテスト結果生活への活かし方: 結果から分かる楽になるヒント

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WISC-IVの臨床的利用と解釈

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子供の心理特性や行動特性、特に発達障害であるか否か、発達検査の結果ですべてを読み取ろうとする方がおられる。特に行動傾向に加え、生育歴で見立が変わってくるが、クライエントの行動傾向や反応は、支援者の関与しながらの観察も加わるため支援者の見方、考え方や態度にも著しく変化が生まれてくることは、既述の通りである。

 しかしながら、発達検査の読み方は、専門的である限り、できるだけ原則通り読むことができるに越したことはない。検査の信頼性と妥当性から当然求められる。時に過去の検査結果を保護者が携え、評価を求められるが、過去の検査結果は変化しないと専門医から言われ傷ついた方や、一見、有意差が見えない結果があったとしても、個人内差の観点からみると、 発達の特性があると推察され、現実に行動観察や、保護者面接を行い、生育歴をうかがうと、発達障害が疑われるケースであり、専門医につないで、服薬指導を受けたほうが良いと解されるケースもある。

 大切なことは、発達検査をするにしても、検査が難しいにしても、 本人の行動観察と保護者面接、生育歴、支援者との関係性から生じる行動傾向などで、顕在化する要素から総合し、見立てアセスメントでき、本人への支援法を助言できることに越したことはない 。現場では、発達検査が取れない場面も出てくる。そのときは、典型的な波形を頭に入れたうえで、児童生徒各人の特性をイメージしながら、発達障害特性とその対応法を見出していくことである。

なお、いかに、診断が正確にできたとしても、本人や保護者への伝え方を間違ってしまうと、後に、関係性をフォローすることに著しく、慎重にフォローしなければならないことがある。くれぐれも、当該見立てや診断が伝えられたとき、相手の心にどのように響くか推察しながら、心に寄り添い、慎重に伝える必要があることは言うまでもなく既述の通りである。 そして、支援者は、より本人の特性に沿った新しい支援法を常に発見していく姿勢を抱きながら対応する姿勢も大切である。

http://satheal.blog.so-net.ne.jp/2015-07-17 

  検査者によっては、数値や波形を除く解釈のみしか明示しないケースもあるが、どの程度独自の解釈が含まれているか分からないため、更なる類推解釈が加わる恐れがある。専門的な見地からすると、実はあまり役に立たないという見方もあるが心理専門職の苦労に感謝することが大切である。


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