膠着した家族関係を溶解する途 [心理]
膠着した家族関係には、その発端となった経緯がある。
内的家族システム療法スキルトレーニングマニュアル―不安,抑うつ,PTSD,薬物乱用へのトラウマ・インフォームド・ケア
- 出版社/メーカー: 岩崎学術出版社
- 発売日: 2021/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
家族の関係性の硬直が、5年、10年と続くことがある。その「硬直」により、子供達が影響を受けていることがある。時に子供の健康そして生命の存続に関係するのであれば、その硬直は時機を得た介入により、時に安全な方法をもって溶解する必要がある場合もある。それは、左脳を中心とした分析的な思考方法では、対応することができない。左脳的に分析をしてこまごまとしたことに視点が固着しているから、本質的な解決が難しくなる。その解決が難しい状況を抱えながら、何年も同じ相談担当者が担当している場合、対応法のこだわりや同じ視点での介入により、同じパターンが繰り返すことから、いっこうに解決には至らない。左脳優位の分析思考を超えた直観によらなければ、問題を解決することは難しい。心理臨床行為が資格と経験に裏付けられた行為であることを改めて顧みる今日この頃である。
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