SSブログ

メンタライゼーション再考ーHolding mind in mind [心理]

心理臨床を統合するイメージングの努力を続けた。結果、メンタライゼーションというキーワードにたどり着いた。

メンタライゼーション実践ガイド―境界性パーソナリティ障害へのアプローチ

メンタライゼーション実践ガイド―境界性パーソナリティ障害へのアプローチ

  • 出版社/メーカー: 岩崎学術出版社
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
子どものメンタライジング臨床入門:個人、家族、グループ、地域へのアプローチ

子どものメンタライジング臨床入門:個人、家族、グループ、地域へのアプローチ

  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2022/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 メンタルクリニックのみならず訪問臨床の中で、クライエントのパーソナリティのどこかが傷ついて、様々な対応を求められるケースが増えている。Counselorとして、今この瞬間のクライエントやそのご家族に向き合う中で、生育歴の中に外傷的傷つきが背景にあると強く推察される方が実は、多くおられる。外傷的傷つきが背景にあると、恐怖や悲しみから自分自身を守るために無意識の行動パターンや心の癖が形成される。恐怖や悲しみにより心的防衛機制が働き、心理的な緊張状態に導かれると、知らず知らずのうちに、抑圧や攻撃行動、解離等、生じるパターンが形成され、自己肯定感の低下や対人関係へのネガティブな影響をもたらし、しばし周囲を巻き込む形になる。心理臨床の場で、心理面接を行う方の中にも時に、その影響を受け止めきれずにストレスマネジメントのみならず、治療行為に影響をもたらすことがあることは医師のみならず心理師にありうることである。


 メンタライゼーションとは、「心をもっで心を思う―イメージする―ことーHolding mind in mind である。即ち、自分や他者の心の状態に注意を向け、その心の状態についての認識を心に留めつつ、感じ、考え、吟味することでもある。心理面接、特に臨床心理面接の中では、まさに相手の心を包み込むことが求められる。その過程では、①相手の心を思うことにより、②自分や他者の心の状態について注意を向け、③相手との認知のずれを理解しようと試み、④自らも包み込むように言わば外側から眺め、⑤他者をその内側から(内部的照合枠に照らし)理解しようとする。そして⑥自分又は相手に対して心を洗練させる。メンタライゼーションのプロセスにおいて、counselorは、Clientと 共に自己成長を遂げていく。


メンタライゼーションを学ぼう---愛着外傷をのりこえるための臨床アプローチ

メンタライゼーションを学ぼう---愛着外傷をのりこえるための臨床アプローチ

  • 作者: 池田 暁史
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2021/06/20
  • メディア: Kindle版
メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服

メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服

  • 作者: 崔炯仁
  • 出版社/メーカー: 星和書店
  • 発売日: 2016/12/15
  • メディア: Kindle版

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント