f分の1のゆらぎがもたらす眠り [心理]
眠りにつこうとするが眠れないという訴えを傾聴する機会が数多くある。
Counselingの中で眠れないというクライエントの訴えは、昔から永遠のテーマとしてあった。自身も気づきに導き、助言もする立場として、色々なアプローチを体験してきたが、自分の心の気づきに導くと、その時々で異なる回答に気づかされた。先ず、月並みなことだが、日中、適度に身体を疲れさせることである。身体が疲労していれば、自然と夜になれば眠ることができる。加えて、リラグゼーションの方法を習得することである。例えば、漸進的弛緩法から始まり、自律訓練法、そして、最近では、マインドフルネス瞑想のメソッドを習得し、使いこなせるようになってきた。もっとも、気になることがあると眠りにつけないし、夜寝る前に、スマホや本を読みだしたりすると眠れるはずがない。心理環境を整えることも大切であることは、心理面接の中でも触れる内容である。
JS.BACHのゴルトベルク変奏曲を聴きながら眠りについたことがあった。グールドの初期の演奏を聴き、33のアリアを聴く間に眠りにつくこともあれば、晩年のゆっくりした演奏を聴き眠りにつくこともあった。それを上記自律訓練法や呼吸法等のリラグゼーション法と連動して行うと効果的な時もあった。
直近では、音声を活用して眠りにつくこともあった。屋久島の川のせせらぎもそうだが、f分の1のゆらぎを持つとされる歌声を聴くと、心に溶けて、いつしか深い眠りに落ちいることができている。
そして何よりも未完の課題を遂げたと感じることができると、明日に向けて無事眠りにつける。f分の1のゆらぎの歌声がもたらす眠りの効果に、益々感謝している今日この頃である。
ゲシュタルト療法―その理論と心理臨床例 (二十一世紀カウンセリング叢書)
- 作者: 倉戸 ヨシヤ
- 出版社/メーカー: 駿河台出版社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: 単行本
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