北京五輪に映し出された光と影

Two-Sideways 二刀流

• 作者: 平野 歩夢
• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2021/09/24
• メディア: 単行本

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• メディア: ホーム&キッチン

北京冬季五輪がスタートし1週間が経過、様々な競技で魂のこもった各選手の演技が続けられている。特にスノーボードハーフパイプ決勝での金メダルは、2回目の判定基準に疑問を残しているが、3回目、誰もが目の当たりにした演技は、完璧な結果であり、心に残るものとなった。4位となった同種目でのレジェンドが1位の選手に駆け寄り健闘を称えた。フィギュアスケートも前回チャンピオンが4回転アクセスにチャレンジする中で4位となり、1位の選手を称えた。ショートプログラムでは、製氷の状況等の問題があったとされるが、各選手が正々堂々と戦った結果で歴史が移りゆく光景を目の当たりにしたと思う。

平野歩夢 判定基準の説明聞くべき - Yahoo!ニュース

　

他方で今回五輪では、正義に名を借りた不可解な判定による失格が多くみられた。ジャンプ混合団体でのスーツ規程批判とする失格処分（5か国）、ショートトラックで、韓国、ハンガリー選手を失格にさせた結果、獲得した中国の金銀メダル、混合団体に加え、フィギュアスケート個人種目での15歳ロシア選手が、ドーピング規程違反で失格処分の危機に晒されている。

　4年間のみならず、選手の人生をかけた戦いの中で、あまりにも不公正で酷い措置が担当者の主観のもとに、現に行われ、回復の機会が与えられない気配が強い状況の中で、金メダル候補を槍玉に不正な判断が繰り返されている現実の中で、判断の見直し機会確保と当局の目論見と内通した担当者の厳正な処分、及び、今後の同種の判定員の資格を剥奪する必要をここに訴えるものである。

　何故競技前に規程を明示しないのかという問題がある。TVの視聴率も視野に入れているのだろうか。ロシア女子選手の検体は、昨年12月25日、検査機関に送られ2月同選手の競技直後、個人種目に移行する前になり陽性反応の結果が出たという現実は、あまりにも不自然と言わざるを得ない。選手の中では、潔白であったとしても他国報道担当から大声で発問されるなど、疑惑の目に晒されれば、実際の競技で大きな精神的ダメージを与えられることになるだろう。その中で15歳の選手がどれだけ本来のパフォーマンスを発揮できるか、その機会を妨げる意図があるとしか思えない理不尽さがある。

　ショートトラックでの中国のメダルは、再現VTRを見れば、明らかに不正な失格処分で獲得したものであり、正に論外の裁定だろう。準決勝の試合で、韓国選手が中国の選手に触れることなく、先頭に出た時点で、3位を走る中国選手が勝手に転んだだけのことが明白である。更に決勝でも中国選手が他の選手の走路を妨害している映像が残っている。またタッチが必要な場面であるにも関わらず、ノータッチで勝ち上がっていることを審査員は問題視しないケースもあった。ゆえにこれらの金銀のメダルは、偽りのメダルであり、ＩＯＣは、速やかにスポーツ裁定裁判所を通じて、適切な判断を下すことが求められている。

ショートトラックリレー金の中国に「ノータッチ」の疑惑 : 東亜日報 (donga.com)

　ジャンプ混合団体での失格処分は、メダル候補がいる5か国に及んだ。経緯を知るうちに担当者の不公正な対応があると推察せざるを得ない。通常、女子のみが測定員となる中に男性の判定員が突然、入ってきて、通常の測定法と異なる両腕を挙げた方法で、測定したと選手の発言から報道されている。そもそも何故ノーマルヒルで着用したスーツと同じものを測定して失格となるのか、厳寒地での筋肉の萎縮を想定しても、合理的理由が見当たらないことに加え、測定法が異なることを事前に通知する必要があること、そして、抜き打ち検査をするにしてもメダルを獲得した選手も含め全ての選手を対象として、測定し直す必要がある。もしそのプロセスを経ていないならば、今回の判定は、最初からやり直す必要がある。

　特に用具の判定に関しては、用具を制作する特定企業との癒着がないか、中国当局との内通がないか、事前、事後に不正な振込や金銭の受け渡しや便宜供与がないか、全世界が目を光らせて調査を継続する必要がある。国民の期待をもとに国の威信と個人の人生をかけている選手の名誉と競技の公正を守るために緊急の課題であることは明白である。尚、女性検査官は、ジャンプの経験が全くなく、選手の立場には立つことができないことを付言する。/