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侍Japan・延長タイブレイク逆転劇 [学び]

東京五輪2020 野球・侍Japnは、準々決勝に進んだ。ノックアウトシリーズ初戦では因縁のアメリカと戦った。

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6失点を喫した侍ジャパンは、9回裏まで6対5と1点差でもつれ込んだが、9回裏、日本は吉田選手のタイムリーで同点に追いついた。10回の表、タイブレイクを守護神栗林投手が零点で抑えた後、10回裏、打席に入った栗原選手が初球バントで2・3塁に進塁させ、甲斐選手がライトオーバーのヒットを放ちサヨナラ勝ちした。


侍ジャパンの先発は、13年前、19歳で北京五輪の2番手投手を務めた田中投手だった。本大会では、初めての登板、初回以降、コーナーを突いた速球で三振をとっていたが、次第に米国の打者の目に慣れてきた。3回まで打たれながらも何とかつないできたが、4回、コントロールが甘いコースに入り結果として3失点を喫してしまった。

 吉田正尚選手のタイムリー、柳田選手の内野ゴロ等で2点先制したが、2点を守ることができず3失点を喫した。田中投手は、優れた投手であったが、メジャーリーグ経験者も名を連ねる米国代表には、田中投手の情報は漏れているのではないかと危惧していた。案の定、3失点で降板、田中投手と交替したのは青柳投手だった。何故、稲葉監督は、もっと早い段階で交替しなかったのか、「田中投手ならば撃たれない」という誤った信念があったのではないかと思う。

 交代した青柳投手は、無失点で切り抜けた先発投手の2番手として投入されたドミニカ戦で2失点をしている。この2失点の御蔭で、最後の9回裏まで課題を残した。青柳投手は、防御率1点台で日本の中では優れた成績を今シーズンに残している。しかしアメリカの選手には、球筋が読みやすく、簡単に連打されてしまった。結果として、ホームランを含計3失点を喫した。振り返ると、田中投手と合計して6失点。相手は米国代表である。ここまで来れば、何故、早い段階で交替しなかったか。短期決戦の国際大会では失敗が許されない。未解決の課題を抱えた状況で1球で田中投手を救援した岩崎投手を下げ、次回から同じ阪神の青柳投手を投入した稲葉監督の判断が悔やまれた。率直に「北京五輪で悔しい思いをしている投手にリベンジの機会を与えよう」「田中投手なら打たれないだろう」といった信念があったのではないか。青柳投手には、「ドミニカ戦で2失点し降板させたのでリベンジの機会を与えよう」という思いがあったのではないか。国際大会では、同情は絶対に禁物である。

 5回裏、9打数0安打の4番打者 鈴木誠也選手がレフトフェンス上段に大きなホームランを放った。しかしソロホームラン・一点。その後、柳田選手の内野ゴロの間に一点追加された。しかしこの時点でも6対5.

 率直に思うことは、もう少し速い段階で4番の仕事をしてくれたらと思った。稲葉監督は4番打者としての鈴木誠也選手に絶大なる信頼感を置いている。しかし山田哲人選手、坂本勇人選手、吉田正尚選手、柳田悠岐選手をはじめ、今日ノーヒットで終わった村上宗隆選手他の打者も全てNPBの主軸を張れるプライドを持った打者ばかりである。何故、広島の鈴木選手だけが格別の扱いを受けるのか。当初、チームバッティングに徹していた雰囲気が早く逆転しようという気持ちになったのであろう。堅守を誇る菊地選手も初回、一二塁のチャンスで進塁打を打てず、凡打する等、打撃では精彩を欠いた。チームバッテイングに努めていた各打者の中にも大振りが目立ちはじめ、結局は9回裏まで1点差で突入することとなった。


 幸い9回裏に1点追いついたことで10回タイブレイクとなったが、振り返れば、薄氷の戦いだった。

結果として10回表、栗林投手が3人で米国代表を打ち取ったこと、10回裏タイブレイクで打席に入った栗原陵矢選手が送りバントを成功させたことで、ようやく逆転のお膳立てができた。

 米国は、内野の守備を5人として前進守備をとりバックホームでのアウトを含むダブルプレーシフトをひいたが、勝負に出ると踏んだ甲斐選手がライトオーバーのタイムリーヒットを放った。3塁走者が生還しサヨナラ勝ちとなった。振り返ると第三回WBCの予選ラウンド台湾戦で9回2アウトで当時阪神の鳥谷選手が出塁し、2塁に盗塁した後、当時巨人の井端選手がタイムリーヒットを放ち逆転した記憶が蘇ってきた。


 次は、準決勝、韓国戦。北京五輪の優勝チームであるし、WBCや世界野球プレミア大会でも幾度となく死闘を繰り広げた因縁のあるチームである。当時大谷選手が8回、無失点で好投していたが、9回交替後2アウトからも連打され当時小久保ジャパンは、準優勝に終わった記憶がある。

 韓国代表は、準々決勝のイスラエル戦で10点差でコールド勝ちする打撃力を備えている。韓国戦以降の課題は、稲葉監督の采配で失点を許さないこと、失点をした際には、早めに次の投手に交替することでチームの中に淀んできた負けのイメージをテンポよく速やかに消し去ることである。

 これまでは、偶然が重なり勝利につなげることができたが準決勝以降は、そうはいかない。仮に韓国戦で勝利しても最終戦で第3回WBC優勝国ドミニカ共和国もしくは、再度アメリカ代表と戦う可能性が高いと言われている。韓国はもとより、次に向かう米国代表は、そう簡単には勝たせてはくれないだろう。

 東京五輪2020 横浜スタジアムの中で、コロナ禍の中でd苦しんでいる日本人の心の苦悩を金メダルで晴らすことができるか。指導者の過信が変容されなければ、勝利は難しいことは今日の米国戦で証明された。

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