U24 フランス戦 [学び]
東京五輪2020サッカーU24男子 予選リーグAグループ対U24フランス戦は、初戦南アフリカ戦、第二戦メキシコ戦の軌道修正ができ、この試合に限っては、(フランス18番の反則を除いては)危なげない戦いがみられた。
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日本戦で危険な“足裏踏みつけ”、フランスFWの愚行を母国非難 「容認できない」(Football ZONE web)三好への危険プレーでコロムアニが一発退場…|dメニューニュース(NTTドコモ) (docomo.ne.jp)
仮に1点差の負けであってもグループリーグを突破する身通しだったためか、強豪のフランス相手と言えど、リラックスした雰囲気で適度な緊張感が保たれる入りが出来たように思えた。先発メンバーを一部変更し、FWに上田綺世、旗手玲央両選手を入れたことで、攻撃力が増した。守備が弱くなったという見方もあるが、富安健洋選手が戻ったことで守備力が向上した分、攻撃力UPとのバランスを計ったのではないかと推察された。
前半27分、久保建英選手の先制点が生まれたのも、旗手、上田の攻撃の際、シュートを打った時のこぼれ球を狙うことで確実性が増していた。第二第三の矢を放つことで相手方ゴールをしとめるという意図は、2点目のゴールを遂げた酒井宏樹選手が駆け込んだ瞬間にも顕れていた。フランスリーグで活動していたことでフランスチームの攻撃のパターンを十分に読み、次の攻撃防御方法を誰よりも速く察知して守備から攻撃に転ずることができたのだろう。上田選手のシュートのこぼれ球を見事、ペナルティーエリアに駆け込みシュート、得点を獲得した。もっとも相手方へのファールをとられイエローカードを受けてしまった。ニュージーランド戦には出場できなくなってしまったことは、吉田選手、遠藤選手とともにOA枠として呼ばれた意図からすると、日本代表としては、頭が痛い状況となっってしまった。しかしその後、森保監督は、次戦からを意識したのか、守秘の要として橋岡大樹選手と板倉晃選手、三好康児選手を交替投入させた。両選手は、全体の中での位置づけを十分に理解してチーム一丸となり、後半も無失点の形にまとめた。
橋岡大樹選手は、埼玉県浦和の出身で走り幅跳びの日本代表の橋岡優輝選手の従兄弟であることを報道で知った。身体能力の遺伝子が親世代のDNAを通じて、類まれな身体能力を生み出しているのだろうと感じた。献身的な守りの中で、フランス代表の身体的な攻撃を受け苦痛に歪む顔が見え隠れした時もあった紀。しかしその中で、後半投入された三好康児選手がゴール前に走り込みシュートを放ち得点につながった。そして後半投入された前田大然選手が途中出場の相馬勇紀選手からのパスを受け、左サイドからシュートして4点目となる得点を獲得した。
途中、フランスチームは、後半73分レッドカードで退場したランダル・コロミュア二選手がいた。3点を獲得してボール回しを始めた日本に怒りを三好選手の脚を踏みつける極めて危険な攻撃行動として表現したのだろう。この危険な攻撃行為は、母国でも批判を受けることになる。その後、数的優位の形をつくったU24日本代表は、メキシコ戦の教訓を生かし、ボールをキープしつつ安全に試合を進め、後半79分に追加点を挙げる形でゲームを終了に導いた。この試合に限っては、危なげない形で勝利につながったように思えた。
次戦の対戦相手となるニュージーランドは、グループBでU24ルーマニア代表と対戦しスコアレスドローに終わったが、韓国がホンジェラスを6対0で下し、2位通過が確定し初の決勝トーナメントへの進出が決まった。
ニュージーランドは20215月時点でFIFAランクは122位であるが、Bグループ初戦で韓国を1対0で下しており、侮ることはできない。ベスト8を超えれば、ロンドン五輪以来のベスト4が見えてくることに加え、Cグループ1位 スペインとBグループ2位 コートジボアールの勝者との一戦が待っている。
別稿で述べたように初戦南アフリカ戦は、固く入ってしまった。そしてメキシコ戦は、後半数的優位を保ちながらも失点をしてしまった。そのことを教訓に戦ったフランス戦は、概ね危なげない戦いだったように思えた。森保ジャパンは、一戦一戦の戦い方を教訓にしながら、軌道修正を図り進化しているように見受けられる。
メキシコ五輪以来のメダルを目指し、そしてスペイン、Brazilを破り、金メダルを目指して進んで欲しい。
既に無効となってしまったが、埼玉スタジアム2002で予定されている準々決勝のチケットを心に秘めながら、必勝を切に期待している今日この頃である。
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