脊髄矯正と呼吸法深化(1) [心理・健康]
ここ1か月、呼吸が浅くなってきている感覚があった。概ねとある場の違法・理不尽な対応に対する精神的なストレスが原因であることは分かっていたが、呼吸法を行っても効果が希薄であることが感じられた。あたかも脊髄を軸とした身体姿勢が前傾でありイメージとしては、何か重たい錘を背負って生活をしている印象があった。そこで、久しぶりに脊髄矯正を受けてみた。自身が訪れる地元の治療院は、経験50年以上の脊髄矯正の達人であり、これまで紹介したCL=Ptの方が西洋医学を中心とする整形外科をはじめとした病院では、治癒が不可能とされた症状が概ね1回1時間の施術で改善している経過も知っていた。朝一番で治療を開始した時、施術師であられる先生の開業ストーリ―をお伺いしながら、自身の最近の心理師としての活動を守秘の範囲内で交わす機会となった。
1時間の施術の中で既に構造化された施術のプロセスがある様子で、痛みを感じる部位を柔らかくしていきながら最後には、脊髄矯正の中で背筋がピンと伸びた感覚があった。脊髄矯正の効果は、副次的なものもあって、先ずここ1か月起きていた中途覚醒が改善され夜間目が覚めてもその後、1時間半の睡眠のサイクルが2度訪れ熟睡感のある眠りに変わった。起床後何となくだるい感覚があった背中の部位がすっきりと晴れた心境で行動をスタートできた。何よりも霧の中で見えなかった光景が霧が晴れてすっきりとした秋晴れの光景がイメージの中で現れている。その中で呼吸法をすると、深い呼吸ができて腹式呼吸の効果が顕著に感じることができる感覚があった。
理不尽な対応への怒りが身体化するという感覚があった。知らず知らずのうちに心的な防衛機制が心の鎧を作りそれが何重にも折り重なって身体化しあたかも背中に重い鎧を背負った症状が常態化していた。その中で深い呼吸を心がけても、マインドフルネス呼吸法に深化させようとしても中々深化していかない状況が続いていた。解離状態が身体化しているイメージであることから、その中での心理面接の効果は希薄になっていたのではないかと推察する。
昨日の1時間の施術ですっきりと霧が晴れた。背筋を伸ばして心理臨床への研究活動に戻り語学の学習も積み始めた。臨床家の達人とは1回の施術の中で深い霧が一瞬のうちに晴れていくような効果をもたらす方を言うのだろう。医師の助言もなく、施術のプロセスの中での関与しながらの観察の中でアセスメント(見立て)を行い、長年の直感の中で、施術の方向を切り替えながらより効果があるアプローチを選択し実践されていく。あまりの効果に初めて構造化連想法を受けた時の感動が蘇ってきた。次週からの心理臨床の場では、また切れ味を取り戻した心理支援ができると期待している。奇跡をもたらしてくださる施術の達人の存在に心から感謝する今日この頃である。
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