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遅延証明書の虚実 [健康]

㏋上の遅延証明書の表記が更新されていないこと、また遅延がシステム的に改善されていないことは、不誠実な列車運行姿勢の顕著な顕れと思われる。その後、一部運行状況が、改善されている面がある。その反面、都心では、相変わらず、遅延のメールが入ってく状況が続いている。

http://traininfo.jreast.co.jp/delay_certificate/


 
産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり

産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり

  • 作者: 武神健之
  • 出版社/メーカー: 中外医学社
  • 発売日: 2015/10/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

その昔昔は、列車に乗って旅をしたことがあった。大切な時も、長い列車に乗った。のんびりと祖父母と旅行に行き、駅弁を頬張った。一人夜行列車に揺られ、遠方の祖父に会いに行ったこともあった。その頃、本数は少なかったが目的地まで、一分たりとも遅れることはなかったと記憶している。

昨日、遠方出張に行った。ある駅に停車中、車中で、車内放送が流れた。信号確認のため停車しました。信号確認が終わり次第発車しますという内容だった。しかし、待てども待てども発車するコールがなく、復旧は未定と放送された。車内に動揺が広がった。高齢者の方からも信用できないねと声があがった。若い方からは、見通しが立たないと困惑していた。中には、結婚式で急いでいるご夫婦がおられた。遅れてしまう旨、残念そうな表情で携帯でやり取りをされていた。そうこうしているうちに、概ね1時間経過後に出発するというアナウンスが流れた。しかし、その時刻になっても発車しなかった。そこで、車掌を探して直接状況確認に行った。グリーン車の中で制服の方を見つけ声をかけた。状況を聴くと、私は車掌ではないので答えることはできないという言葉が返ってきた。車掌に問い合わせるという姿勢すらなかった。そこで仕方なく、後方の車掌の所に行き、何時発車するか、乗り継ぎの電車は発車したか尋ねた。しかし、分からないという一言だった。問い合わせるという姿勢がなかったのは驚いた。何も分からないうちに待ちづづけた。結果的に90分後に発車した。その間、出張先の連絡を3度入れ、乗継が悪く現場に到着したのは通常より2時間遅れ、Ⅽ/Gが次回に延期になってしまった方、予約時間を変更して頂いた方もいた。

http://traininfo.jreast.co.jp/delay_certificate/pop.aspx?D=20160319&R=08

 90分信号確認をし続けている列車はどういう列車なのだろう。疑問に思ったので、帰宅時に駅の案内係の方に問い合わせた、問題の列車が所定の位置を超えてしまい、元の位置に戻るために少しかかってしまったと答えが返ってきた。少しじゃないでしょう、90分かかりましたというと、申し訳ありませんとようやく謝罪の言葉が返ってきた。

 所定の位置を超えて元に戻るまで、90分かかる所まで、操作ミスを起こした方の罪は重い。他方で、作業中の集中力の保持が難しい状況で停車位置がずれたならば、過重労働による睡眠障害等の誘因が推察され、事故を発症した背景には組織的な要因があり、再び繰り返す恐れがある。事故の未然予防のため、ストレスチェックの調査をし、産業医の指示のもとに、早急に対応した方が良い。しかしながらもっと問題があるのは、車内で対応する車掌はじめスタッフのアナウンスが他人任せで、一分でも遅れさせてはいけない、乗車客に迷惑をかけてはいけないという強い意思が感じられなかったことである。乗継電車が行ってしまったか否かについても分からず、この電車が出発した後にアナウンスするというずさんな内容だった。目的駅に到着後、特に謝罪の言葉もなかった。

 帰宅して遅延証明書のHPを開いた。すると最大60分の遅延と書かれていた。しかし現実には、90分。乗継を考慮すると120分の遅れである。最低限、90分の遅れが生じているのに、遅延証明書の表記が更新されていなかった。このことに、乗客を安全に目的地まで定刻通り送り届けるという義務を果たしていないことが顕著と解された。他の列車をみると、驚いたことに毎日10分~30分、しばし40分以上遅れがある。当たり前のようになってしまっている。幼少期、列車で旅行をした時と比べると、このようなことはなかったと振り返った。

 4月から新年度が始まる。児童生徒、学生、保護者をはじめ、大勢の乗客の方は、それぞれ時間を守らなければならない人生がある。自身のように要支援者の方のサポートをしている立場の者にとって、一刻を争う時がしばしある。その中で、連日このような遅延証明書が更新されず、予防への対処が誠実にされていない現状では、電車での移動は恐怖心を感じる。できることなら一刻を争う仕事の時や約束がある時は、できれば乗りたくはない。この10年間、幾度となく、遅れることがあった。遅れてしまった時は、遅延証明等意味はない。少々お待ちください。しばらくお待ち下さい。発車時刻は未定です。発車再開は、○時の予定です。その声を聞く度、またか。。。と心の声がしてくる。現実には、その30分過ぎとなることもしばしあった。

 この度改めて感じたことは、運行契約に基づく義務を果たしていないということである。予定時刻は概ねの時刻という説明もあるが、それは一方的な符合契約である。符合契約の条項は、法律上無効である。予定時刻を大幅に遅れた電車は、特急でなくとも、料金を請求することは難しく、遅れたことにより生じた損害を補てんする義務があると率直に思う。それだけ多くの人の生命と安全を担っている以上、それ相応の未然防止の措置を、国土交通省の監督の下、真摯に行ってほしいと感じている。

http://www.mlit.go.jp/jtsb/jikorail.html

http://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr8_000019.html

【追記】

運行責任の懈怠による遅延が乗客に損害を及ぼした場合、先ず、ミスをした乗務員及び、構造上の不備をもたらした部門が直接の責任を負うが、鉄道会社が使用者責任を負うというのが民法上のルールである。

 仮に細かい文字で鉄道会社が勝手に作った契約は符合契約であり、乗客の個別的同意がなければ無効である。乗車券を購入して乗車したのは個別的な同意があったと言う愚かな見解があるが、独占的な業種である以上、その限られた方法でしか目的地に到着することが事実上できないとすれば、自発的な同意があったとは言えず、符合契約として無効である。

 使用者責任を負う以上、故意または過失により乗客に遅延という損害をもたらし、それに加え、遅れたことによる諸々の拡大損害が生じる。仕事場に到着できなかった。顧客の信頼に背いた。契約がキャンセルになった等、時に、医療に関するケースは、生命の危険にも及ぶことがある。それぞれの損害について、損害との相当因果関係を立証すれば、使用者は不法行為責任を負うことになる。債務不履行の構成であれば、使用者が履行補助者としての乗務員の無過失又は、過失、重過失との因果関係がないことを立証しなければ責任を負担するのが原則である。遅延証明書のHPの記載に刻まれた一分一分の遅れには、その列車のそれぞれの乗客にもたらした損害を補てんする義務がある。使用者としては本来HPや主要駅の所定場所に以下の説明をしなければならない。

①遅延証明書に記載した時間を更新し、正確な時間を記入すること。

②それぞれの遅延が生じた原因を特定し、乗客に分かりやすい形で示すこと。誰が、いつどこで、いかなるミスを侵し、事故又は事故と同視する程度の遅れが生じたのか。

③社内アナウンスや駅での情報提供等、乗客の判断を誤らせる情報提供があった場合、何故それが生じたのか。組織的な指導体制に原因がある場合、いかにすれば防げるのか。

④事故や遅延により生じた損失をいかにして填補するか。その方法を明確にする必要がある。振替輸送ができればそれに従うが、難しければ、普通乗車券であっても、著しい遅れがあれば、IⅭカードでのポイント加算の措置により、乗車における損害を補てんする制度を作ることが公平である。それ以外の個別的な損害については、其々が立証することが必要となるが、上記の方法に加え、原因の究明と正確な遅延時間の公示に加え、原因を明示し、それ相応の予防措置を講じたことを報告すること、二度と同じミスは繰り返さないことを国土交通省に報告する等の手続きが鉄道会社には、必要である。

最後に、かつて国有制度として国民の監視の下に置かれていた鉄道や銀行等の組織が民営化された後、手のひらを反すような態度を示してきたが、例えば日銀のマイナス金利により、金利を一律に下げて、国民へ諸々の負担を強いていたり、かつて、会社が破たんしかけ、国民の税金を元手として公的資金が投入され、回復した会社組織もある。もともと国民のものであったものが民営化された後、国民に損失を及ぼすことや新たな負担を強いることは、もっての外、問答無用である。鉄道がかつて国民の監視のもとにおかれていた時は、時間も正確で、重大な事故もなかった。民営化され緊張感のない業務を続けておられるのであれば、そのこと自体債務不履行となり、損失補てんする必要があることはもとより、対価を求める権利すら失うことになる。何故なら、予め定められた時間を遅れ、安全かつ確実に目的地に送り届けるという義務を履行していないことが明白だからである。


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