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フロイドの祈り [心理]

  臨床で、集中力を発揮した時、CLと一本の糸で結ばれた一体感と生き甲斐を感じる時がある。

 

現代の精神分析―フロイトからフロイト以後へ (講談社学術文庫)

現代の精神分析―フロイトからフロイト以後へ (講談社学術文庫)

  • 作者: 小此木 啓吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 文庫

 いつもより静かな週末の相談室を出ると、翌日は、遠方への出張臨床。夕刻、いつもと異なる帰り道を通り抜け、携帯を右手に携えた女性を横目に、駅の近くの地元の図書館に急いだ。フロイドの文献を検索。次の日、精神分析を専門とされた先輩から引き継いだCL氏が訪れる。あと一歩というところまで来たが、あと少し何かが残されていた。××神経症の構造について、フロイド博士の記述を改めて確認し、翌日少し眠い目をこすり臨床現場に向かった。CL氏は、その仮説に沿って、思い出を語りはじめ、どうやら最初の時に伺った原体験に解決の鍵があると直感。脳の科学の説明だけでは、少しだけ難しい精神力動をガイダンス後、ゆるやかな構造化連想とCL氏の守護神的存在との対話となる。技法の間、遠方から訪れて下さったCL氏と今は亡き先輩への感謝の気持がこみ上げて来た。Coを「本当に」必要とし、「本気になって」自分の問題を解決しようと願うCLの前では、底力が出てくる感覚を改めて実感した。もっとも、構造化連想法の適用で、面接回数の短縮がされた。


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