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本当の『資格』の意味について[追記] [健康]

 カウンセリング資格研修案内の通知が再び送られてきた。当初の振れこみでは、その『資格』を持つと、仕事に結びつくという説明が示唆されてある。仕事柄、様々な団体から研修案内が送られてくるが、この類の通知を戴くと、『おいおいまたきたよ』という心の声と脱力感が生まれる。そういえば、過日、面接の帰り道に知人に出会い、以下の説明を受けたことを想起した。


 『カウンセラーになりたくて、友達が著名な大学を出た後、沢山の時間とお金をつぎ込んで(とある団体の)資格を得ましたが、仕事が得られたのは、その中の2人だけでした』。
 その方の話を詳しく聴くと、限られた講師がいて組織や主な講師が気に入った人だけに仕事を与えている。結局、『資格をとったとしても仕事が得られていない方がほとんど』ということが分かった。
 国民消費生活センターに問い合わせてみた。するとこれは、特定商取引法における『業務提供誘引販売』という類のもので、実態のない営業を続けていると、クーリングオフの対象になるばかりか、監督機関から業務停止をはじめ厳しい指導がされ、民事に加え、刑事上の『詐欺』に問われるとの説明を受けた。
 カウンセリングが人間の心に深く関わる仕事であるとすると、自己研修の持続が大切なことは理解できる。しかし、受講生の動機を逆手にとり、実態のない販売に誘引することは、罪が重いと思う。本当の資格の意味は、反復継続した生業に結びつく要素が欠かせないように思う。それは「カウンセリング」「ソーシャルスキル」等いかなる名称を変えても同じであろう。
 『特に、国家資格ではない場合には、関連する国家資格を取得したり』、『信用と実績ある公益財団法人の資格を得ることが確かな道』と先の知人には答えたのだが答えになっていただろうか。例えば、教師のように一度資格を取り採用されると、どのような人格を持った方であったとしても、教師で有り続けるということは時として問題であり、5年毎に免許が更新されるということは教育再生の新しい流れである。
 ただ、上記の資格のように明らかに反復継続する生業に結びつきにくい『資格』は資格とは名づけることは難しい。資格が仕事に結びつく研修を受けられる・・・と説明され、その研修には、人数が限られていて事実上受けられなかったり、更なる研修を受けるには、ボランティアの時間が永く続いたり、挙句の果てに、有料で高額の負担を強いられる場合もある。そして、問い合わせてみると、「仕事に結びつくことは、必ずしも保証しない」と説明を翻すこともあるという。
 知人曰く、その資格を志されたお友達には、障害をおもちのお子さんがおられるそうで、いかなる理由があるにせよ、そのような方までも錯誤におとしめることは罪が重く許されないと思う。難しい資格取得の場合は、通常、数年かかるだろうが、特に長時間をかけて取得した場合、その間、『うべかりし利益』も損失することになる。失った時間は戻らないことを資格を葉書の送付者はもとより、付与団体は省る必要がある。

http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no13/9110/9110.htm

http://www.4433.jp/scam/


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