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症状に現われた頑ななパーソナリティへの対応 [追記] [心理]

 時間限定の心理面接におけるクライエントの訴えの中で、様々な自律神経失調症状に出会うことがある。それらの中には、クライエントの生育暦や心傷体験の中で、頑ななパーソナリティが固着し、様々な症状として現われるというケースに出会うことがしばしみられる。その場合、先ず、生育暦の中で形成された頑ななパーソナリティの背後の感情を、構造化された発問法で、きめ細かに傾聴し、共感を積み上げていく必要がある。
 自律神経の働きを調整するためには、様々なアプローチがあるが、自身の場合、呼吸法やリラグゼーション動作法等の身体的アプローチから、イメージに移行するなど、当該クライエントに合った固有の道のりをたどる。長期化した症状には、型から入った方が改善を促進する場合があるからだ。反復した嘔吐症状や、発熱など身体症状や、自傷企図を伴うケースでは、頑ななパーソナリティ特性の全体像と心理パターン、鍵状況で現われる行動特徴に気づき、クライエントとともに、自己像に省みる中で、「今後どうすればよいか」という自覚を促す必要がある。尚、特に境界例のケースは、根強い行動症状が反復することがしばしあるので必要な枠組みを付与する観点も大切である。
 特に子供のケースには先ず、色彩や降雨イメージに加え、動物イメージをはじめとする簡単な発問法を工夫し、隠れた気持への気づきに導く。子供のケースでは、言語化しにくいケースが多くあるが、その場合、同席した親に、見立てを伝え、必要と状況に応じて、薬物療法と連動し心理面接を併行する観点も必要であろう。
[追記] SCでは、心理アセスメント段階で行われた概ね30分の構造化連想法を用いた母子への
     アプローチがDrの薬物療法を促進、「児童の強度の嘔吐症状が緩和し、正常の登校状態
     を回復しました」 とご報告を戴き終結となった。児童の症状への共感と、ゆるやかな
     構造化連想が、アセスメント段階で、効を奏する結果となった。


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