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自己変容の期待と妨げる気持(感情)[追記] [心理]

 構造化されたカウンセリングの手順が変化することには、研究の上では意味があるが、必要なものも変えてしまうと全体に影響が及んでしまう。その最たるものが、「自己変容の期待と妨げる感情」である。これは、自己成長の心理面接において、『目標』となるものである。ここを曖昧にしながら開始している面接に出くわすと、後々の発問を付けたさなければならないようになる。各々のセルフケア自信度を細分化するよりも、一番大切な目標を軸として設定することで、川の上流から下流になだらかに流れてくる。同時に、手順を複雑化すると、その過程で、『初学者』が関与した時、修正が効きにくくなる。安全の観点からも、大切な基本に戻る勇気を持つことも必要だろう。影響を受けるのは、迷えるクライエント自身だからである。過日SVの指導を受けた心理カウンセラーの心理面接を傾聴する機会があり、率直に感じた。
 
 [追記]
 面接の中で、主訴が特定しにくい場合は、未来自己イメージ法で出ている内容を主訴にする旨SVより指導を得ていたようであるが、それは無理がある。未来自己イメージ法は、非現実性の原則から心のエネルギーを回復する為、それを主訴に特定すると、現実の主訴とかけ離れた内容となる。その結果、無理なカウンセリング目標を特定して進めることにより、クライエントに事実上高いハードルを強いることになる。重篤な症状の臨床であれば、先ずとり得ない発想である。翻って省みると、冒頭の部分で、「自己変容の期待」を確定しないまま面接をスタートしてしまったことから由来する。ほんの数十秒の助言であるが、心理臨床の場面では、命取りになりかねない。心理臨床の場では、このような所で、「経験」が露呈する。慎重に見極めたいものだ。


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