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メンタルクリニックでの精神療法 [健康]

 メンタルクリニックでの精神療法は、構造化と非構造化の双方の配慮が必要である。健康度が高いクライエントは、構造化の程度が高くても違和感がすくないことを体験するが、重い身体症状等を抱え、前頭前野の活動が弱まり、自我の水準が低下している患者は、気持や感情を発問しても、答えられない場合がある。「今のお気持は何ですか?」と聴いても、「○○という感じ」と当該クライエント独特の言葉に言い換えられることも体験する。当該、患者の心の流れを感じ寄り添って行かなければ、思わぬ抵抗に会う。クライエントへの発問を行う際、クライエントの心の流れと「段差」ができてしまうことに気をつける必要がある。この段差が、癒しを妨げている場合もある。構造化された技法の適用過程で、カウンセラーが、「癒し」が成功したと思いこんでも、実際は、クライエントの中で何か足りない感覚が残ってしまう恐れがあり、それを避けることが必要になる。そこで、構造化された技法をクライエントの心の流れに寄り添い感じ、カウンセラーが共感により相手の心の中に、溶け込ませていく…といったイメージが必要である。これらのことを埋めてくれるのが、リスナー技法であり、観察、傾聴、確認、共感の基本姿勢であろう。以上のことを踏まえた時、クリニックの精神療法に溶け込ませることは、十分可能である。


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