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感情のコントロールが困難となる理由【追記】 [心理]

感情のコントロールができない理由には、自分の要求や本音を心の中に抑圧していることが多くみられる。その結果、行動症状として感情制御が困難な状況に陥ることとなる。この場合、自責を感じる場合は、他者に迷惑をかけずに済む場合が多い。しかし他者に怒りが向かう場合には、他人に迷惑をかけてしまう。仮に教育的な信念で正義ととらえ、適切と考えていてもそれを周囲に押し付けると複数の規範を超えてしまう場合がある。

「つい感情的になってしまう」あなたへ

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【追記】
訪問心理士が長期休暇の途中で、組織がどのような状態にあるか電話を入れることがある。長期休暇の時でも電話を受信する体制は整えられるのが通常で、それが困難な場合は、管理職2名が電話を受ける必要がある。ところが、訪問心理士が電話を入れた所、管理職(所属長)が電話に出たにもかかわらず、突然、切られてしまったことがあった。その直後、電話を再度入れた所、初任者研修の担当スタッフが出た。所属長の所在を問うた所、今退勤したと回答があった。仕方なく外部スタッフに状況を話し伝えてもらうこととなった。
 管理職によっては、自分の個人的な事情を優先して訪問心理士の報告を受理しない人がいる。緊急性への認知の共有が著しく困難となる。組織に関わるクライエントが長期休暇の間に何が起こっているか確認するのは通常であるが、その重要性を認識していないのは重大な問題であると感じた。それに加え、勤務時間終了時でもわざわざ会議を入れて訪問心理士の報告を聞かない時があった。その報告を管理職が聞かなかったため、更なる緊急事態が発生する危険があった。その状況に関するアセスメントを共有しないがゆえに対応が遅れ、結果的に訪問心理士に対応を事後的にサポートを依頼せざるを得なくなった。緊急度が高い心理士の対応は当該所属長及び副管理職がいついかなる時でも傾聴姿勢を怠っていたこと、訪問心理士の話を聞こうとしない傲慢な態度にあると捉えた。
 正式な勤務日と異なる連絡会に欠席する旨、事前連絡をしているにも関わらず、数カ月にも経過して訪問心理士が来ていないと副管理職を通じてクレームを伝えられるケースもあった。しかしそれは、組織の中の事前連絡受理体制が不十分だったに他ならない。契約通りの対応をしている訪問心理士の報告を傾聴しない体制自体、改めるためには、どうしたら良いか。公の組織は、猶更、人事異動を含、振り返る必要がある。訪問心理士の報告を聴こうとしないのは、明らかにパワーハラスメント条項に該当し公益通報の対象となることを付言せざるを得ない【2022.8.25追記】
指導者の立場にある方が、物事について正義と捉えている場合、こうあるべきという考えとは矛盾する行為を見ると、怒りが生じて時に怒りを投げつけることがある。その指導者は、教育上正義と思っている場合には、実は一番性質が悪い特性を持っている。即ち、一見正しいと思う内容も他者に対して、それを押し付ければ、相手方の自己決定の自由を奪い強要になりかねない。そしていつの間にかそれを求めてしまうと指導の名の下で複数の法規範を逸脱していることに気付かないまま目の前の自由意志のある人間の自由を奪うこととなる。職場において洗われるのがパワーハラスメントであり、家庭の中では、DVとして顕れる。大人と子供の関係では、児童を対象とした虐待として顕れたりする。労働現場では、労基法違反として休憩時間を削ることとなる場合や、時間外の労働を強いることになる。このような指導者は、管理職の立場にある場合、被用者の方の所有者であると錯覚を起こして支配権を有すると思い込んでいる場合もある。人間を所有権の対象としてとらえる決定的な過ちを侵してしまっていることに気付かないでいる。自分の子供や自ら指導する子供には、自分が間違いを侵せば、相手に謝罪することを教えるが、自分が過ちを侵していることに気付かされても、謝ることができない身勝手な存在となる。自らの行為を省みる前頭葉の機能を働かせることができない。前頭葉症状と精神科医師から診断されることもある。

 指導の名の下に一定の行為を相手方の自己決定を抑圧する形で求めれば、強要が成立し、契約の更新を条件とすれば、脅迫が成立するケースも出てくる。当該行為に関わる相手方の証拠書類が記載された書類やデータを消去するための掠め取れば、窃盗(235)が成立し、相手方の隙を願い、部下に当該行為の指示をすれば教唆のみならず正犯が成立する。自分の欲求を満たすためにいかなる正しい根拠があったとしても規範を逸脱してしまえば、指導者ではなく、犯罪者となる。

 全て国民は健康で文化的な生活を営む権利がある。それを奪えば、思わぬ反撃をくらうことになる。いかなる場においても感情のコントロールは重要で僅々の課題であることを振り返って気づく場面があるが規範を超えてしまっては、もはや時すでに遅しである。指導者の立場にいる人とは言え、規範と呼ばれる一線を超え、他者に迷惑をかけてしまった場合、謝罪する必要があるが、自尊心や恥意識が妨げとなり、「申し訳なかった」という一言すら言えずに開き直る方もおられる。規範を超えたまま頑なに自らの姿勢を貫いて開き直るならば、もはや指導者の立場から去る決定をする方向に導かれるのが世の常である。恥意識やプライドが妨げとなる時は、解離性症状と近似した精神病理に陥っていることが多くみられる。行為障害に至る場合には、もはや健常域とは言えないことを自覚する必要がある。

 自分の正義を貫くために他者の自由意志を抑圧するよりもアサーションスキルを修得し感情のコントロールを実践した方が平穏無事な生活が送ることができるのではないかと思う今日この頃である。

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