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多数決民主主義と少数者人権の保護 [学び]

アメリカ大統領選の開票速報を見ていると、長かった闘いが終わりを告げようとしている。他方で少数者の権利を守るために法廷闘争も同時に始まっている。

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米大統領選挙の開票が進むたびに選挙人の獲得が何方の候補に転ぶのか固唾を呑んで見守ってきた。その中でもLastBeltと呼ばれる地域の中でも大票田であるPennsylvaniaで民主党候補が共和党候補を追い抜き差を広げ始めた。民主党候補のバイデン氏は、77歳と御高齢ではあるが、弁護士でありCatholic教徒でもあると聴いている。現職の大統領であるトランプ氏は、経済を動かす力に長けた存在であり、オバマ政権後の大国Americaを様々な改革で変えてきた人でもあられる。選挙終盤になり新型コロナウイルスにも罹患したにも関わらず3日の入院で退院し、選挙戦を闘い抜いてきた。確かにトランプ氏の力で株価は上昇を維持し、経済も潤ってきたという側面はあると思う。我国にも恩恵を被ってきたことはあるだろう。しかしながらこの度の選挙は、異民族の集合体でもある米国で、黒人の方の生命や人権が蔑ろにされてきた現実と新型コロナウイルス感染症予防の観点からも根拠に薄い情報を当初から伝播させ、国民を感染に陥れた責任が大接戦の中でも反対票として多くの票が投じられる結果となったと解される。5月の緊急事態宣言の体験を踏まえると、確かに経済活動は大事だが人間の生命や人権には勝るものはないと感じている。その意思表明が選挙人の獲得につながる得票率の結果となって現れたのであろう。

 投票後の集計を差し止め請求したものの最高裁が却下している様子を見ると、多数決民主主義を保護するために少数者権利を守るためには一定の限界があるように配慮しているように感じた。特に今回の差し止め請求は、共和党候補に一票を投じた国民の権利養護というよりも、単にあと4年白亜の豪邸に居座り続ける権利を獲得し、一度獲得した権力を捨て去ることへの無念な気持をもたらす現実と向き合うことを回避するための心理的防衛として、法的理由に託けた攻撃行動の一つではないかと思う。しかしながら、多数の生命と人権を傷つけ蔑ろにし続けてきた4年間を省みるとやはり、差し止め請求を却下する連邦最高裁の結論に従わざるを得ない。もっとも、10月末に選ばれた裁判官の存在が重きを成す事態に直面していることを省みると、御自身の再選に向けて用意周到で本当に強かな判断を下してきたと驚かざるを得ないと感じている。

 新たな歴史を作るために多民族の生命と自由を包摂し我国とも良好な関係を築き、地球温暖化をstopさせる方向に舵を取る決断と新しい時代に拍手を送りたい。そして旧大統領にエールを送ります。「4年間お疲れ様でした。ご安心ください。貴方様の所有するGolfclubを誰も取り上げたりしない。但国税庁(局)を除いては」。





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