なでしこの奇跡：岡ちゃんの心のつぶやきノート：SSブログ

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なでしこの奇跡　[学び] [編集]

緊急事態宣言解除後の今も所々で感染者情報の増減が報告されている。最も危惧されるのが、10代20代の若者達の経路不明感染者の増大である。今スポーツ競技が再開される見通しの中、2020年東京五輪を前にして過去行われた数々のスポーツ映像が放映されている。

やってよかった東京五輪 ―オリンピック熱1964 (新潮文庫)

作者: 山口文憲編
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2020/03/28
メディア: 文庫

東京五輪を観たい!! (TJMOOK)

出版社/メーカー: 宝島社
発売日: 2019/05/20
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FIFA WOMEN'S WORLD CUP GERMANY 2011 なでしこジャパン ~世界を魅了したなでしこの真実~ DVD-BOOK (<DVD>)

作者: ぴあ
出版社/メーカー: ぴあ
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ありがとう。日本女子代表なでしこジャパン21人のヒロインたち (COSMIC MOOK)

出版社/メーカー: コスミック出版
発売日: 2011/07/28
メディア: 大型本

https://www.youtube.com/watch?v=TsqpYYkAcm4

https://www.youtube.com/watch?v=89c9HRRI7a4

https://www.youtube.com/watch?v=JOIYgXzMSC4

この呟きでもスポーツに関して、例えばサッカー、野球、陸上をはじめ数々の振り返りを行ってきた。スポーツの世界では、勝利をかけた試合の中で、時に決定的に勝負を左右するポイントが現れている。2011年　東日本大震災の年、なでしこの世界一が生まれたことを改めて振り返る機会があった。

　試合経過を振り返ると先ずアメリカ・ロイドのシュートで先制後、宮間選手のゴールで同点。延長前半、ワンバク選手のヘディングシュートで1点差。そして延長後半、宮間選手のコーナーから澤穂希選手の右アウトサイドで合わせた神がかり的ゴールだった。試合経過は何度もアメリカに押され、もうだめかと何度も思った時が訪れたが、チームの誰かが起点をつくり追いついた。後半延長で岩清水選手が一発レッドで退場後、ゴール前でのフリーキックの絶対的なピンチをかろうじて凌いでPK戦に持ち込んだ。

　PK戦では、アメリカが先行、一人目の右中央に向けた強烈なシュートを同じ方向にを予測して倒れながら、セーブしたのがゴールキーパー海堀の右脚だった。一本目のPKに対する右脚のセーブがアメリカの2人目、3人目のプレッシャーを呼び込み、3人連続失敗する結果となった。日本の3人目はゴールキーパーに阻まれた後、ワンバク選手が左上隅にシュートを決めた。あと一人で勝利が決まる時、当時20歳で筑波大学所属の熊谷選手が「思いっきり蹴るつもりだった」との言葉通りに左上隅に蹴り込みゴールし、悲願の世界一につながった。

　映像を振り返ると当時世界一3度を経験した強敵にあと一歩まで追い込まれながら最後まであきらめずに一丸となって戦った選手たちが重要場面でチャンスを導き出しゴールという結果を導きだした。PK戦でのヒロインは、間違いなく3本連続で止めたキーパーの海堀選手だったが、なぜ止めることができたかと問うと、「試合で2点入れられたから何としても止めなければいけない」と答えた。PK戦に導くことができた絶対的要因は、澤選手の延長後半、宮間選手のコーナーに合わせて右アウトサイドで触れたゴールだった。遡れば、試合後半に1点差で負けていた状態の中で、ゴール前に詰めていた丸山選手が相手選手と交錯して倒れた時、更に詰めていた宮間選手がつま先でゴール右にシュートを入れた執念だった。

　勝利後のインタビューで選手が答えたのは、「東日本大震災を見て何としても勝たなければいけないと思った」と聞いている。思えば、優勝という結果に至るまで、最後まであきらめない姿勢を貫く契機となったのは、震災という未曽有の出来事であり、被災体験を経て勝利に導かれたことを顧みた。

　「奇跡」と言えば、高校野球での奇跡のバックホーム。両投手が18回まで投げぬき引き分け再試合で勝敗が決定した試合。逆転満塁ホームランで優勝した初出場チーム等々、枚挙にいとまがない。

　今新型コロナウイルス感染症の感染拡大が未だ続いているが、緊急事態宣言から解除のプロセスに至るまで所謂自粛期間の中で抑圧された心のエネルギーが必ず第二波、第三波と戦い切ること、そして、スポーツとの関係では、2020東京五輪を必ず成し遂げる中で選手達が、数々の奇跡が起こしてくれることを、なでしこ達の2011年の「奇跡」になぞらえて、春夏甲子園の開催とともに祈念する今日この頃である。