非行(犯罪)予防臨床 [心理]
人間の悩みは、誤った思考方法から生まれるという考え方は、既に幼児期、学童期からその萌芽がある。発達や愛着障害があり脳機能不全状態にある子供に加え、生育基盤が機能不全に陥らせる要因があり、誤った思考方法を学習してしまうこともある。問題行動を抱える子供と向き合う中で、時折、危惧することは、自分の行為を行っても本当に良いかという行動規範に直面しているか、むしろ直面していないのではないかという問題である。学童期、思春期から、規範に直面していないケースが多いことを省みる。それは、間違った行動習慣の蓄積から、規範に直面しながら社会的生活を続けることを諦めた方もおられる。諦めの後、生まれた開き直りは、こうあるべきという規範に直面することを回避する傾向を生み出す。反対にこうあるべきという社会規範に縛られすぎる思考が形成され、日々、強迫症状に悩まされる方もおられる。しかしながら、WHO の社会的心理健康を保つ上でも、保護者を加え、規範に直面させる技法は、非行臨床の根幹の一部を形成していると振り返る。
〈追記〉年度が始まり、連休後、勤務日の関係で久々に訪れた週末のスクールで、前担当SCが作ってくださった掲示板が、事前の承諾なく、三度剥ぎ取られた状態が放置されていた。これまで、いじめや不登校予防、健康教育の目的で心理教育のため校内にメッセージを伝えてきた大切な場所である。思えば、前任者の方が不器用な自身に配慮して心理教育のメッセージボードの土台を作って下さった。原則として所属長、管理職の許可を得て、掲示したもので大切な情報が含まれていた。もし仮に、文書自体が破棄されていたら、文書の作成主体の同意を得ていないことから私文書毀棄に加え、威力業務妨害が成立する刑法に触れる行為である。一部、最新のメッセージは残されていたことから、児童の行為ではなく、特定の文書及び、心と身体の健康に関する心理健康教育のメッセージ機会の喪失された状態を故意に放置されていると解された。いじめ予防教育を行う場で、本人の不在時に文書を破棄する行為は、SCの作成した文書を権限のない支援員が不正にアクセスして、児童のプライバシーを閲覧したり、児童が欠席した時に、当該児童に不利な学級運営をする判断に通じる行為である。一部の教職員が、前担当SCの御苦労も含め、心理教育を行うSCの存在を否定する行為に他ならない。新しいメッセージボードを作るためであれば、文書の作成主体の事前の同意はもとより、土台の模造紙から綺麗に張り替える配慮が必要である。再度訪れた際、修復されていなければ、無断でSCのpcデスクトップ画面に侵入する行為や、他児童の所在(プライバシー権)を保護者の承諾なく開示する行為に加え、粛々と、法律の手続に基づき通告することが適切と法律の専門家から助言されたが、そもそも、児童の非行臨床の前に、責任能力はあるが未成熟な大人への予防教育が必要であると感じている。
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