白河の関を越える戦い
第97回 全国高校野球は、壮絶な撃ち合いを制した4校がともに準決勝で対戦したが、超高校級スラッガーをようする東京代表の両校が意外にも大差で敗れ、神奈川と宮城代表の一騎打ちとなった。東北勢の決勝は第1回大会の秋田中(高)以来、8度目のチャレンジ。被災の傷跡が残る東北に更なる元気の風を運ぶため、真紅の大優勝旗が白河の関を越えるか?ということが焦点にあがってきた。
【追記】決勝にふさわしい壮絶な打ち合いの後、9回の打者に、佐藤投手が投じたフォークが落ち切らず強打、ライトスタンドに運ばれ、7対6と逆転。東海大相模がその流れを受け10対6と優勝に導いた。161球投じた小笠原投手が自らを救った本塁打が決勝打となり、45年ぶり、2度目の優勝をもたらした。
http://sports.yahoo.co.jp/video/player/58184
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http://news.yahoo.co.jp/pickup/6171385
http://www.asahi.com/koshien/97/digest/20150819_1d.html
http://www.nhk.or.jp/koushien/
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DVD映像で蘇る高校野球不滅の名勝負 vol.7 2003年夏決勝常総学院VS東北 (ベースボール・マガジン社分冊百科シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2015/01/05
- メディア: ムック
高校生は、心理の発達段階からすると、思春期から青年期への移行期にあたる。いずれのチームも全国の地域から勝ち上がってきただけに身体的には、超高校級の成長を見せている。しかし、ふとしたことで、突然、フォアボールが続いたり、ボークをカウントされたり、その動揺からエラーが続いたりして、後半から逆転劇がみられるなど、心理的動揺も加わり、一点を争う好ゲームとなる。他方、初回から、先制で大量得点を奪い、中盤まで続くと、後半にも大量得点差のプレッシャーにより、大振が目立つケースが増えてくる。ピッチャーの疲労をいかに回復するかという課題もあるが、いかに試合の流れを自分のチームにひきこんでいくかということが重要になってくる。準決勝では、2試合とも、満塁で牽制球が流れを変えた後、直後の回の適時打(本塁打含)が流れを変えた。
それにしても、準々決勝までは、一点差を争うゲームが続いてきた。準決勝も、仮に流れが変われば、どのような結果となるか正直分からなかった。それぞれ長年の地元の思いを乗せて戦うだけに、負けられない。優勝を経験した選手が、口をそろえて言う言葉は、最後まであきらめないことだ。
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真紅の大優勝旗が白河の関を越えて東北に持たされるか、かつて、太田幸司投手(三沢)、大越基投手(仙台育英)、ダルビッシュ有投手(東北)、現埼玉西武の菊地雄星投手(花巻東)もなしえなかった。しかも、8回の決勝の中一部試合を除き、1点差で勝敗が決まっている。今回、仙台育英は、秋田商(花巻東)を制し、そしてあと一歩のところまで来ている。 勝っても負けても、精一杯悔いのない戦いをしてくださるよう祈っている。
http://www.nhk.or.jp/koushien/
http://www.uraken.net/rail/travel-urabe42.html
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1525175.html
http://www.asahi.com/articles/ASH8M331ZH8MPTIL007.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150819-00000058-mai-base
http://www.hanshin.co.jp/koshien/highschool/summer2015/
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