心のとらわれを解くアセスメントメソッド [心理]
クライエントが何年も慢性的な身体症状で悩み、身体症状をとりのぞいて欲しいという訴えがある。しかし、カウンセリングや心理療法の目的は、クライエントの自己成長や行動変容に資する営みである。そこで、CLの気質や不安特性などパーソナリティのアセスメントを行いながら、クライエントの特性をとらえながら、とらわれ思考がどこで固着しているのかという点に気づかせていく試みも行う。そのためには、クライエントの自我状態の傾向をとらえることが重要であり、そのためのアセスメントが効を奏する事例が数多くある。すると、抑圧し、ストレスをため込みやすい特性などが明かになる。自律神経のバランスを回復する必要があるなどの気づきが導かれ、そのための行動習慣や環境調整はどうしたらよいか等、方向性を変える重要な気づきが導かれていく。クライエントの認知行動のとらわれを解くアセスメントは、様々な角度から行うと効果的でもあるが、クライエントに心理検査による負担をかけず必要な範囲に留める観点も重要である。
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