SSブログ

SC面接の効果に影響を与える学校の要因 [心理]

 数多くの児童生徒を抱える学校において、SCのカウンセリング面接効果に影響をもたらす要因は、カウンセリングに関する理解の深さと素早く的確な担任の対応である。児童・生徒に身体や行動症状を伴う心の問題が生じた時、校内が連携を取り、迅速に当該児童・生徒のサポートに当たる体制が整備されていると、児童・生徒の心が抱える困難を未然に防止できる。
 重要な心の問題は、授業の枠を越えてでも、解決に導こうとする姿勢を示す学校と、そうではない学校とでは、児童・生徒の今後の心の問題に影響を及ぼす度合いが異なる。
 例えば、心の傷を抱えている児童が、慈愛願望心の癒しが終了した時点で、チャイムが鳴る場面がしばしあるが、教師の指導により、時間を厳格に守ることを条件づけられている児童は、未解決の課題を抱えたまま、同じ主訴を繰り返す結果となる。反対に、このことに理解があると、未解決の心傷イメージについて、安全かつ確実に時間を構造化し解決に当たることが可能となる。学校の姿勢によっては、その心の傷の修復に関する大切なプロセスが妨げられることがあり、いつまでも、自己肯定感があがらず苦しむ児童もいる。それは後に、いくら国語の授業で、気持を理解する教育を行っても、取り返しはつかない事態を招くことを教員達は知らない。
 以上のことは、学校教員、ひいては、管理職がどれだけ、カウンセリングについて理解を深めているかということに関係する。この問題は、スクールカウンセラーの面接の効果に影響を与えるもっとも大きな要因ではないかと解される。
 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0