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カウンセリング面接のゆるぎなき『構造』に関して [心理]

 カウンセラー審査の過程で、どの審査基準に該当するがゆえに合否となったかという判断を問われることがあると思う。特に、基本姿勢や技法の各要素として構造化されているカウンセリング技法においては、どこの要素に当たるのかということがひとつの判断基準となる。しかし他方で、カウンセリング面接を行う過程で、言わば、『大前提』の部分でくるいが生じている場合、仮に各パーツとしての技法の部分を問われたとしても、大前提の部分において、理解のずれがあるといわざるを得ない場合もあるだろう。
 例えば、カウンセリングの目標を設定する過程で、気質はもとよりのこと、クライエントの生育歴や身近な経験の過程で目標設定を行うことを行わなければ、スタートすることは、難しい。
 確かに、クライエントの状態に応じて、クライエントの気持の表出過程に寄り添う中で、徐々に明確になってくることもあると思われるが、構造化されたカウンセリング法においては、『自己変容の期待と妨げる感情』といったカウンセリング面接の目標設定の軸に『瑕疵』があるならば、基本部分に関する理解が揺らいでいることを示すことになると思われる。
 それが仮に構造化された手順において、いかに手順が変わったとしても、言わば、ゆるぎなき部分に関する理解がぐらついていたのでは、成立することは難しい。既にご指摘申し上げたその根幹となる部分を省みずしてどの部分がいけなかったのか?と問うこと自体が奇異に思えることは、恐らく間違いない感覚ではないと思う。最近の集合住宅を例にすれば、個々のパーツがしっかりしていたとしても、構造計算が違っていることで、いかに甚大な被害を被っている多くの方がおられることを省みれば明らかではなかろうか。
 カウンセリングのあり方は、それが求められる場やクライエントに応じて多様である。しかし、構造化されたカウンセリング法の審査の過程では、ゆるぎなき『構造』があると思われる。


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