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隠れた気持を聴く技法 [心理]

 リスナー審査を行った。平素、思うことは、人の『気持』を聴くことはいかに難しいかということだ。人の気持を「聴く」ためには、話し手の気持ちが表れたキーワードや強い気持が表れたポイントを的確にとらえ、声のトーン、語調、スピードを近づけて繰り返す・・それが難しい。理由のひとつに、聴き手側の構えや過去経験に基づく思いが傾聴を妨げるという事情もある。それは、『ブロッキング』と言われている。ブロッキングは、経験の長い医療従事者ほど多いという調査結果もある。聴き手が、教師などの指導者である場合、それぞれの信念を貫く過程でも生まれてくるのだろう。
 過日、「子供の気持を聞き出しました!」とある教師から声をかけられた。親や教師等の指導者は、子供の一挙一動につい口を出したくなる。殊に過去、児童・生徒に問題行動があるとつい怒りを表す。子供は、「また怒られる」という恐さから、本当の気持を言う前に、時にあきらめたり、嘘をついてしまったりする。そして、「また怒られる」悪循環に陥る。嘘を理由に怒られたCLに背後の気持を聴くと、「恐かったから」と言う。親も教師も、問題行動を起した「事柄」ばかりを追いかけ、背後の気持を聴いてくれない。けれど、自分の存在を認めてほしいと思っている子供にとっては、やむ得ない気持もあるのかもしれない。相手の気持を「聞き出す」のではなく、ただひたすら心の声を「聴く」だけで、どれだけの子供の心が…そして人の心が救われることだろうか…。

http://www.asahi-net.or.jp/~yt5t-mnkt/check_lisner..html


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