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失敗の上に立つ軌跡―ゴールデングランプリ陸上4×100 [学び]

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世界リレーでのバトンミスで傷心の余韻が漂う中、陸上男子短距離の侍達がガトリン率いる米国チームを破った。

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世界リレー4×100では、一走の多田選手が得意のロケットスタートで二走山縣選手につないだ。そして、山縣から三走の小池選手に繋ぎ走り出した時、日本チームが先頭でゴールするシーンが頭に一瞬よぎった。しかしながら、小池選手のバトンの持ち方が浅かったのか。アンカー桐生選手にはバトンがつかず、結局失格となった。あの時、正直、何やっているんだという心の声がした。それも東京五輪の同種目で8月7日決勝での見学を意識していたからである。もし、予選でバトンミスで失格となれば、決勝にすら出れない。決勝に出れても、バトンミスがあれは、一位はおろか、他のチームに勝つことはできない。しかしながら、負けた後の4人の動きをみて、もう一度彼らを信じてみようと思った。

 北京、リオと、銀メダルを獲得した日本の短距離4×100陸上チームは、飛躍的に走力を増してきている。100mの自己ベストを比べても、9秒98から10秒+0+Alphaまでとなった。またフロリダ大学に進んだサニブラウン選手も9秒99の日本歴代2位の記録を出した。19日当日の100mでは、桐生選手が10秒01で、1位10秒00のガトリン選手に0.01秒差の2位と迫り、昨年日本選手権200mで優勝した小池選手が自己ベストを大きく更新して10秒04で4位となった。4×100mの候補者は群雄割拠となり、益々誰が出場するか分からない状態になりつつある。

 その中でスタートした19日のレースでは、やはり一走の多田選手がロケットスタートで二走山縣選手に繋いだ。バトン渡しはぎこちなかったと感じたが、ベテランの山縣選手はしっかり手に持ち、三走の小池選手に渡した。小池選手は、100m10秒04の力を発揮し、アンカー、桐生選手に渡した。桐生選手は、世界リレーのミスを教訓に、バトンをしっかり保ちながら、他のチームの選手を置き去りにして1位でゴールした。

 世界リレーの時は、アンカー桐生と初めて走る三走小池選手に、何かぎこちなさを感じたが、あの日のバトンミスを境に、4人の中で話し合い、意見を出し合った。そして三走の小池選手にバトンの持つ位置(深さ)に焦点が絞られ、改善された。

 世界リレーでは、伏兵ブラジルが優勝したが、日本にミスがなければ日本が一位となったはずである。次は9月、灼熱のドーハ、そして東京五輪に出場する見通しの中、きっと彼らは歴史を超えてくれるという期待が現実のものとなってきた。桐生、サニブラウン、山縣、小池、多田、ケンブリッジ飛鳥らの個の力とチーム力を結集し、是非とも2020年8月7日の決勝レースで、センターポールに日の丸を挙げてくれると信じてカウントダウンの日々を過ごしたい。何より、世界リレー予選での彼らのミスがあったからこそ、失敗を教訓に歴史を塗り替えてくれると心から期待してやまない。

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