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交通事故を繰り返す今日の心理環境について [学び]

令和の時代を迎えた。平成から令和にかけて危惧していることは、近年、公共交通機関を含む交通事故による死傷報道があまりにも多いことである。


道路交通事故心理援助(彩绘版)

道路交通事故心理援助(彩绘版)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: ペーパーバック
なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理 (中災防新書 (011))

なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理 (中災防新書 (011))

  • 作者: 小林 実
  • 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本
 過日は、高齢ドライバーが都内の道路で死傷事故を起こしたという報道があった。さらに公共交通の手段であるバスが交通法規を守る数多くの歩行者をはねた。

 今日、高速道で大学生が車線をはみ出して家族を載せた自家用車と正面衝突する死傷事故に関する報道があった。自分も移動の際、自動車や二輪車を利用することから常に戒めなければならないと省みる。右左折をする際、何度も巻き込み確認を行い、後方からの二輪車や歩行者に気を付けている。他方で、歩行者として最寄りの駅に向かう時、横断歩道でもどこからか車が来ないか心配になり、何度も左右を確認する習慣がついてしまった。昔のように安心して歩行できる世の中になって欲しい。

 ところで最近の死傷事故報道で共通していることは、生命の軽視である。いくら高齢ドライバーといえど、生命の大切さを常に配慮し、注意義務を保つ動作を心がければ、事故を未然に回避する確率は高くなる。仮に認知症の発症等の事情が背景にある場合には、一定年齢を超えた場合には、家族に加え第三者が介入して免許の返納を促進する必要がある。東京・池袋の87歳の事故については、半ば強制的に返納に導く必要があった。公共交通機関での重過失は、業務上重過失として故意と同視すべき事由となり、法定刑も重くなると解されるが、しかしながら、特に近年、事故が発生してから事後対処に向かうというケースがあまりにも多い。これは、何事も速く便利な乗り物が製造されている中で、あくまで運転操作をするのは、生身の人間である自覚が薄らいでいる。公共交通機関の運転手だからといって違法性阻却自由となる信頼の原則が適用できなくなってしまっている。

 製造ラインにおいても同様である。自動車の価格や税金が年々上昇する背景の中で、製造工程で、衝突防止用のブレーキも開発されている今日だが、一方で自動車生産時の無資格検定や適性基準に満たない自動車が簡単に審査を通る等、リコール報道が後を絶たない。ディーラーに問い合わせると、リコール対象の自動車を検索できるが、購入時は、完全な要件を備えた商品として購入しているはずである。〇月〇日の検定から要件が満たされているので安心と言われても、様々な報道を耳にすると新しい車を購入する判断には至りにくい現実がある。それならば何故何千台に及ぶリコールが生じたのか。ましてやいかに自分が慎重に判断していたからといって、事故に巻き込まれる危険があると感じると更に慎重になってしまい何度も同じ車の車検を経験することになる。

 今日の衝突事故の報道で見られるように車線をはみ出して運転している学生に同じ社内で誰も声をかけることができなかったのだろうか。楽しい気分であることは容易にわかる。車中で会話が弾んでいるということも推察できる。しかしながら、一歩ハンドルを間違うと対向車線からの自動車やバイクと衝突事故を起こす危険が常にはらんでいる。衝突事故の結果一人の学生が亡くなった。過日の池袋の事故では、罪もない親と子供が巻き込まれた。自分も含め生命にかかわる危険が孕んでいることを忘れてはいけないと改めて感じた。平成から令和という新しい時代を迎え、人間の生命に対する畏敬と尊重という観点から、自動車の製造ラインの適正も含め、心安らかに移動できる時代が来ることを心から願ってやまない。



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