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面接技法と面接構造 [心理]

C/Gにおいて、CLの主訴の解決を支援するためには、面接技法と、面接技法に対応する構造の確立が必要である。

セラピストのための面接技法―精神療法の基本と応用

セラピストのための面接技法―精神療法の基本と応用

  • 作者: 成田 善弘
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本

 新年度がはじまり、会合に参加する機会が徐々に増えてきた。その中で感じることは、課題を抱えるCoの訴えの中には、CLの主訴に対応した面接技法が一定確立しているか、CLの説明と同意のもと、当該技法のもとに対応した面接構造のもと技法が展開されているかということである。概して、臨床経験の少ない段階のCoが、面接技法が十分に確立していない段階で対応する中で、周囲に訴えていることに直面することがあり、できるだけ力になれるように働きかけるが、支援を受ける相手の方の前提の認識が欠落し、支援が難しい場合もある。他方で、Coの技法ないしは対応法が一定確立していても、それを十分に展開する環境が得られない場合もあり、誠に難しいと感じる。経験の浅いSCが、人を押しのけて手続にやっきになり、周囲を省みる余裕もない場面を時折みると諸々の危うさを感じつつも、自分に何ができて何をしてはいけないか、省みながら過ごす、今日この頃である。もっとも支援を得ながらも感謝の意を伝えることができない人は論外で、また形を代えて同じ問題を繰り返すことになる。人が専ら自分のために生きているとすれば、悲しいけれども仕方のないことであるが、見方を変えた時に必ずといっていいほど、面接技法の確立の観点が欠落している。分析が難しい、もしくは、分析はできても現実に対応が難しいと解される理由である。以上は、教育でも、医療でも、心理面接の場では、同様である。但し、CLの症例によっては、介入が難しい場合もあり、Coが自分の力量でできることを見極めることも必要である。もっとも自分ができないからといって、近くにいる他のCoができないとは限らない。そこに大きな誤解がある場合は、現時点では、組織として成長が難しい段階にあると解される。それを押しとどめているのは、一握りのCoの固定観念の場合もあり、CLにとってはもとよりのこと、社会的に大きな問題でもある。


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