SSブログ

いじめがもたらす思春期・青年期の不適応 [追記] [心理]

思春期、青年期のCLの主訴の中で大きく影を落としている多くは、いじめである。いじめの態様も作為、不作為に限らず様々であるが、自分の期待する行為が得られないと認知してしまうケースもある。周囲から存在を大切にされたいという欲求(慈愛願望欲求)は、誰でも持っていて、その欲求を叶えるため、見捨てられる恐怖感から逃れるために、言いたいことを抑圧してしまう。言いたいことを抑圧した時に、本来の欲求がかなえられない状態が続くことから、本来の自分を見失うことになる。思春期、青年期の訴えを聴いていると、幼児期、学童期や、思春期に怒りや悲しみを抑圧してしまったり、周囲に対して、偽りの自分を表現するよに自己決断をする場合もある。その時から性格形成が始まり、自然な対人関係を閉ざしたりするなど、一定の行動傾向が始まり、慈愛願望欲求不充足の状態が持続する悪循環が始まる。カウンセリング過程では、そのような悪循環をどこから断つのかが重要になる。 [追記]いじめの心傷記憶は、何も学童期や思春期に限ったことではなく、青年期や成人期にも起こりうるものである。特に成人期にもなると陰湿になり、集団の中では、うつ病を発症するケースもみられることから早期の心理介入が必要になってくる。それとともに支援者がいない状況の中でも向き合える自信感を取り戻すことが重要である。大人のいじめについても、いじめる側の肥大化した慈愛願望心が満たされないことから生ずることが多くある。そのことに本人が気づいていないことに気づかせる必要もあると思う。組織の中心と認知されない孤独感がある場合、いじめ側に回るケースもある。解決のために基本的人権を再確認する機会も必要になってくるだろう。倫理規程の中に基本的人権が盛りこまれているのはそのような理由でもあるのだと解される。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0