ヘルスリスナー研修[追記] [心理]
SCによる教員研修の一環として、講義を依頼されたテーマとリンクし、リスナー研修を行う機会があった。健康度の高いクライエントを対象とし、トレーニング次第で、構造化された傾聴技能を実践できることを踏まえ、「気持を聴くということはどういうことか」、「共感とは何か」、「SCが行う心理アセスメントの説明」、脳科学によるエビデンスを求める視点から、「カウンセリング時のクライエントの脳波」という要素も盛り込んだ。当初、校長はじめ、数多くの先生方が、少し緊張して聴いて下さっていたが、相談員の方にもモデリングに加わっていただき、ロールプレイに移行すると、職場の同僚として自分の心との交流ができたようで、かなり盛りあがった。他方、同時に平素教える立場にある教員の方に講義をする緊張感を実感、講義の自己採点には、若干、厳しい点数をつけ、次の機会につなげたいと思った。もっとも、フィードバックされた声の中から、平素指導の立場にある教師は、傾聴過程で生まれるブロッキングに気づき、脇に置くことの大切さについて、お伝えすることができたと思う。私設心理相談の営みには、専門特化された技法が必要になってくる。それが経験と諸理論に裏打ちされたものであるならば、クライエントのニーズに応えることができるだろう。これまで長年研究し、指導し、教材として出版化もされ、学会発表し、実践を続けてきた技法を紹介することは、(単に限られた業務のエクステンションと異なる)喜びの感情とつながり、今後の励みになる。 何よりもカウンセリング業務と連動した継続されたつながりの中で、このような機会を与えて下さることは有り難いと思った。
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