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児童生徒に特有な反応をとらえる [心理]

特別支援教育では、LD、ADHD、高機能自閉症ほか、軽度発達障害の児童生徒には、その個別のニーズに応じて対応することが必要であるとされている。そのためには、児童生徒の特有な反応をとらえることが必要である。ここにおいて、Dr.から一定の障害を診断された生徒さんで、当初、学校内で、不安に思われた方の特性が日々の特有な反応をとらえる過程で、徐々に明かになってきた。加えて、時折、パニック症状や混乱を伴う焦りが高まる状態になる個別の反応は、障害においての特有の反応というよりも、児童生徒が閉塞感を感じる状況に追いこまれた時の反応ではないかとも解される場面にも出くわすことがあり、要は、当該児童生徒に安全で安心な空間を確保する環境調整に配慮しながらカウンセリング対応を続ければ、混乱を伴う焦りやパニックの大方の反応の惹起は防げるのではないかと思われる場面にしばし直面している。即ち一定の反応の惹起が状況依存性に由来すると解される場面が多く、その状況をカウンセリング姿勢を通じて徐々に取り除いていけば、反応は和らぐばかりではなく、反応の惹起は防げる場面が多いととらえられるようになってきた。あとは、要支援児童・生徒本人の自己肯定感、自己価値感を徐々に体感していく場面を増やすとともに、周囲の評価に関係なく自分は自分として、自分の持つ特性を生かしながら無理のない生活を続けるという自己信頼心を育てることが大切だと思われる。ご本人とご家族のプライバシーのため、詳細は割愛するが、徐々にそのような見方が学校内に浸透してきたと思う。辛抱強く対応しておられる教員とSCの留守を守る相談員の方に感謝している。なお構造化された傾聴法[ヘルスリスナー]を用いたコミュニケーションを続けると、確実に当該児童の隠れた気持に気づき、自己決定に導くことが可能であることも分かってきた。丁寧に対応するための時間があれば、徐々にではあるけれども、程よいところを選択して自己成長に導くことができると現時点ではとらえている。そして、「療育」の1つの過程かもしれないとも感じている。自己決定できる場面が増えてきたことに安堵している今日この頃である。
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