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建設的なパーソナリティチェンジを目指した関係性 [心理]

 Coとして常に意識すべきことは、CLの精神健康度に応じたアセスメントと、パーソナリティチェンジ(自己成長)や、行動変容に向けた方向性を見すえ、クライエントと向き合っているかということではないかと思う。

自己成長や行動変容を妨げる心因が、特にトラウマがらみのものは、恐怖、強い怒り、悲しさなど、背後の心傷感情を察知して対応しないと、永遠と同様の訴えを聴くことになる。特に強い怒りや恐怖による防衛的なCLとの面接では、未解決のイメージが形をかえて繰り返される。その心の仕組みを知らないうちに傾聴を続けていても、えいえんと同じ訴えを聴き続けることになる。とある場で、3時間以上も同じCLの面接を続け、いっこうに解決方向に至らないまま、面接を終えたという相談員の訴えを聴いたことがある。その人なりに精一杯向き合っているはずの傾聴のはずが、結局は、未解決イメージが繰り返されていることに気づかないと、永遠と時が流れる中でいっこうに問題は解決に至らない。うわずみの部分で、表層の感情を表出して一時的なカタルシス効果を得て安定する反復されたパターンがつくられてしまう。建設的なパーソナリティチェンジなど起こり得ない。技法的には、表層的な事柄の繰り返しが永遠と繰り返され、共感の質も乏しく、助言で終わる悪循環が続く。結果、経過観察とアセスメントの中で、パーソナリティチェンジを目指さず介入を続けた残さが残ってしまう。慈愛願望心が強い相談員は、表面的にはSVの助言を求めるが、逆転移の末に、CLに抵抗が現れるなどCLとのリレーションがうまく行かない時には、SVへの攻撃行動に出ることもある。浅薄なアセスメントと、表面的な事柄の傾聴の繰り返し、事柄と気持ちの区別が明確でなく、共感も浅いため、CLの心に一向に響かない。「あの人の言うこと嘘じゃない」と相談員がいない場で、児童生徒から自己不一致を指摘されるなどラポールも深まらないでいる。主訴解決に至る自己成長や行動変容に向けられたパーソナリティチェンジを企図した建設的な関係性が保てない。特に児童生徒への影響は大である。建設的なパーソナリティチェンジを目指した関係性を保てない無資格相談員のカウンセリング類似行為は、危険ととらえる所以である。
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