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いじめに負けない心を育てる発想 [心理]

 校内でいじめを発見した場合、周囲が早急に事実をとらえ、素早く対策をこうじる旨の教委の通達を目にすることが多くなった。昨年の文科大臣への手紙をはじめとする一連の事件が発端になっていると思う。他方、いじめは、集団心理が影響しており、日頃から児童、生徒間での力関係を捉えておく必要がある。加えて、いじめに対し毅然と立ち向かう心を育てるということも重要である。いじめを訴える児童、生徒の中には、自己肯定感、自分に対する自己価値感が低下している児童、生徒が多い。そして、児童、生徒の自己価値感を育てるためには、日頃、親兄弟、周囲の友人に対する気持を率直に伝える力を養うことが大切であり、スキル形成とパーソナリティ形成という2つの側面がある。
 本人の自己イメージが悪化している場合、様々な原因がある。生育歴を踏まえ、構造化された環境の中で、自己イメージを回復するカウンセリングが必要な事案もある。他方、自分の主張に対する「自己効力感」を体験する場面を増やしていくことではないかと思う。
 今後、いじめに対して素早い対策をこうじるとともに、いじめに負けない児童、生徒の心を育てるという観点も必要と思う。児童、生徒への日頃の教師の働きかけはもとよりであるが、児童、生徒の自己肯定感を回復する上で、ときに、構造化されたカウンセリング面接が威力を発揮する。今年度最後の訪問を終えた相談室で抱いた率直な感想である。
 


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