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がん発症メカニズム「最初にたんぱく質損傷」説 [健康]

 横浜市で28日から日本癌(がん)学会が始まる。その中で、がんの発症メカニズムの新説発表が予定されている。「がんは遺伝子の変異が積み重なって起きるとされるが、それ以前に、たんぱく質が損傷することで、細胞が「がん」特有の性質を持つとする新説を、渡辺正己(京大教授)らがまとめた」(読売新聞25日)。詳細は、「がん細胞は死なずに無限に増殖する。がんの原因を遺伝子の変異と考えた場合、変異の頻度と、細胞が“不死化”する頻度は比例するはずであるが、両者は一致しない場合が多い」という。渡辺氏らがハムスターの細胞に放射線を当てたが、不死化する頻度は、遺伝子変異の頻度より500~1000倍も高かった。放射線照射後の細胞を詳しく調べたところ、染色体を安定させる役割を担うたんぱく質や、細胞分裂で染色体の動きを誘導するたんぱく質に多くの異常が発見。染色体数も増え、不死化する頻度は遺伝子変異の頻度の1000倍以上と見られる。
 たんぱく質を傷つけるのは、放射線をはじめ、様々な要因で、細胞内にできる有害物質(ラジカル)と呼ばれている。「がんの大半は、染色体にかかわるたんぱく質が傷つき、染色体が異常化して、細胞分裂が正常に行えない細胞から生まれると考えた方が矛盾がない」と見ているようだ。


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